今日:22 hit、昨日:56 hit、合計:4,275 hit
小｜中｜大
25 ページ15
村上side
ソファに座るマルの様子を横目でちょいちょい確認しつつ、買ってきた材料で簡単に雑炊を作る。
お粥でもええんやけど、時間かかるし、雑炊の方が栄養摂れるからな。
トントンと玉ねぎを刻んでいれば、
｢信ちゃん？」
村｢んー？なんや」
急に呼び止められて、その手を止める。
｢ここおってもええの？」
村｢ん？逆にあかんの？」
｢や、あかんくはないねんけど⋯ほら、風邪移してまうかもしれんし⋯」
村｢俺、誰からも貰ったことないから安心しぃ笑」
｢そうかもしれんけど⋯、もう座っとけば大丈夫やし」
んなわけあるか！今やって、ほんまは横になった方が楽なんに、俺に気遣って座ってんねやろ。
嫌という程一緒におんねん笑、お前の事なんか全部お見通しや！
村｢じゃ、俺が帰りたなったら帰るわ」
｢え？」
村｢俺がおりたい間はここにおるから。ええやろ？」
｢⋯うん、」
全然納得してへんって顔しとるけど、マルのことや、これ以上はなんも言ってこおへんかった。
村｢⋯よっしゃ、こんなもんやろ」
我ながら上出来に仕上がった雑炊を、俺の分と、気持ち少なめにマルの分に取り分けて、ローテーブルに運ぶ。
村｢出来たで」
｢え⋯、僕の分も作ってくれたん？」
村｢当然やろ笑」
なんで病人の家まで来て自分の飯作らなあかんねん笑
マルの分もやなくて、マルのために作ったんやけど笑
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 194人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みるく。 | 作成日時：2024年3月22日 20時
