任務１０１ ページ29
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ピピピピ、ピピピピ…
無機質な機械音で目が覚める。
ーーーーああ、そうか。全部終わったんだ。
昨日。
組織のボスがいるとされる部屋に入ると、案の定待ち伏せしていた組員に囲まれる。
『随分と豪華なお出迎えだね？』
「…待ってたよ、武装探偵社。と…そちらの方はポートマフィアの幹部様じゃないか」
部屋の奥の大きな椅子に、余裕そうな笑みを浮かべる者が一人。
『あなたが天鱗会のボス…雨宮優希か』
「私の
『私たちをあまり軽く見ないで欲しいな。これでも一応探偵なんだけど？』
「はは、すまない」
緊迫とした空気の中、一見軽い男のような態度で、しかし一切の隙を見せない雨宮。
流石は大きな組織をまとめる長、と言いたいところだが。
「ところで、狭川組を潰したそうじゃないか？」
雨宮が続けてそう言った。
『それがあなた達になんの関係がある？』
「まあそう殺気立てるな。私はあなた達を尊敬している」
表情ひとつ崩さずそう言い放つ雨宮に、多少の苛立ちを覚える。
「狭川組という弱小組織を潰して舞い上がっている君たちをみると気分がいい」
…随分と鼻につく男だ。
『あまり長話をするつもりはないんだが？』
「そう気性が荒いのもどうかとおもうのだがね」
小馬鹿にしたように鼻で笑う雨宮を合図に、耐えきれなくなったであろう中也が飛び出した。
それと同時に、私達を囲う組員が一斉に引き金を引く。
だが。
「俺には効かねえなあ？」
飛び出した銃弾は中也の身体に命中することなく、空中でピタリと止まる。
「…流石は重力使いの中原中也くん」
事前に調べていたのか、雨宮は驚くことなく、予想通りだと言わんばかりの余裕っぷり。
ここまでは計画通り…というわけか。
しかし残念ながら。
『私達も、計算の範疇なんだ』
中也が組員を抑えてる間に、私と太宰で雨宮の裏に回り込む。
「ふっ、そう来ると思ったよ。甘かったね、武装探偵社」
それと同時に、胸ぐらを掴まれたかと思えば一瞬にして身体が宙を舞い、気が付けば天井と雨宮の張り付けたような笑みが視界いっぱいに広がった。
「さて、これで一人」
雨宮は深く息をつく。
『…私一人抑えただけで勝ったとでも？』
「ああ、そうさ。さあ、お仲間二人。この女を殺されたくなければその場から動くなよ？」
『…姑息な』
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ヲタク - ハイキューと文ストどっちも大好きです!面白くて手続きが気になります(*ﾟ∀ﾟ*)ゆっくりでいいので更新楽しみにしています(*´꒳`*) (2023年1月8日 2時) (
レス) @page27 id: b8c576bc77 (このIDを非表示/違反報告)
紅月。 - めっちゃ面白いです・・・!!更新主様のペースで頑張ってください！楽しみに待ってますー！ (2021年7月30日 12時) (レス) id: 9bccb615c4 (このIDを非表示/違反報告)
ころ。(プロフ) - 続きが…ない…めっちゃ面白いです…ほんとに… (2021年6月16日 13時) (レス) id: a0f37738a1 (このIDを非表示/違反報告)
笹かま - めっちゃ好きです！！更新頑張ってください！！ (2021年5月15日 22時) (レス) id: 35f14f2945 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真田礼 | 作成日時：2021年2月28日 23時
