任務９８ ページ26
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「ここが情報室か」
『二人とも、情報は一つ残さず奪い取るんだよ』
「…どちらが悪者か分からなくなるような発言だね」
「はっ、それでこそAだな」
『ふふっ、ありがと』
「褒めてはいないんだけれどね」
敵地でありながらもこうして三人で軽口を叩い合うのはいつぶりだろうか。
過去の風景を思い出しながら、ゆっくりと部屋の中を見渡す。
本棚一面に詰め込まれた資料の数々、この中から必要な情報を抜き取るのは時間がかかるだろうが、まあ太宰がいれば問題ないだろう。
資料の方は中也と太宰の二人に任せ、私は部屋の奥にポツンと置かれたデスクの上にあるパソコンを起動。
事前に調べたパスワードを入力しログイン。
いくつものファイルがある中、一つだけ私の目を引くものがあった。
ファイル名"A"
他とは明らかに雰囲気の違うそのファイルをクリックしてみれば、相当な量のデータが入っているのか読み込みに少々時間がかかる。
「お、開いた…え？」
読み込みが完了し画面が映し出される。いくつもの見出しがある中、私はある文字を見つけてしまった。
「どうして私の"両親"の名前があるの…？」
中をひらけば、私の両親の情報が全て、そこには記載されていた。
簡単なプロフィールから経歴、出立ち。そしてーーーーー
「Aちゃん」
『…太宰？』
名前を呼ばれたと思えば、ぶちっとバソコンの電源が落ちる音が聞こえる。
『ちょっと、何するの。今大事なところだったのに』
「それ以上はダメだよAちゃん」
いつになく真剣な表情の太宰に、私は思わず動きが止まる。
なんで？
どうして？
ーーーーーどうして貴方がそんなに辛い顔をしているの？
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ヲタク - ハイキューと文ストどっちも大好きです!面白くて手続きが気になります(*ﾟ∀ﾟ*)ゆっくりでいいので更新楽しみにしています(*´꒳`*) (2023年1月8日 2時) (
レス) @page27 id: b8c576bc77 (このIDを非表示/違反報告)
紅月。 - めっちゃ面白いです・・・!!更新主様のペースで頑張ってください！楽しみに待ってますー！ (2021年7月30日 12時) (レス) id: 9bccb615c4 (このIDを非表示/違反報告)
ころ。(プロフ) - 続きが…ない…めっちゃ面白いです…ほんとに… (2021年6月16日 13時) (レス) id: a0f37738a1 (このIDを非表示/違反報告)
笹かま - めっちゃ好きです！！更新頑張ってください！！ (2021年5月15日 22時) (レス) id: 35f14f2945 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：真田礼 | 作成日時：2021年2月28日 23時
