地獄旅行2 ページ6
「じゃーん!中古屋3軒回ってありました伸ばせるアンテナ付きラジオデッキ!」
3時間後、Aの注文した商品を抱えて現れたのは五条悟と七海建人。それぞれの手には古びたラジカセと、大きめのゴムプール。
「ヨシ!」
「『ヨシ!』じゃないよ、お礼いいなよお礼を。最強サマを完全にパシリにしちゃってさぁ」
不満そうな五条を捨て置き、Aはラジオのスイッチを入れ、ゴムプールを膨らませる。
「しんどい。無理。ゆうじ、お前がやれ。お前の為にやってんだから。」
「だから俺は別に…」
消極的な虎杖にゴムプールを押し付け、Aは五条に尋ねる。
「悟のアイマスクも貸してくれる?」
「2万5000円のアイマスク?度胸あるね。いいよ。」
虎杖の無限の体力で一気に膨らませたゴムプールに水を浸し、Aは五条のアイマスクを付けた。
「説明が一切ないんだけど、何が始まるの?」
五条は皆の気持ちを代弁する。
「ほら、ぼく、七海がいないと天使の力が使えないでしょ?だから、体ごと地獄へ行っても1人じゃ帰ってこられる保証はない。
それに、持って帰るのはゆうじの"魂"だけ。だったら、ぼくだって魂だけを地獄に送ればいい!
それで、天使ラジオをハックできないかと思って。」
「成程、自分の魂を電波に乗せて送るという訳ですか。」
なかなか考えましたね、と感心する七海。
「プールは何に使うの?」
「"水は重要な境界線の1つ"って、悟が授業で言ってたんだよ?自分の言ったこと覚えてないの?」
「覚えてるわ。てか、ちゃんと授業聞いてるんだ、意外」
「私は悟がちゃんと授業してることが意外」
家入のツッコミに笑いながら、Aは水を張ったプールに寝そべり、右手を虎杖、左手を七海としっかり繋ぐ。
「いってらっしゃい、Aくん」
「行ってきます」
アイマスクで周りは見えないが、Aは七海の声がした方をしっかりと見て言った。
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虚無 - ちょー面白かったです (5月14日 17時) (レス) @page15 id: 4a11fac183 (このIDを非表示/違反報告)
小倉トースト山田(プロフ) - ぁさん» わーいありがとうございまーす (2022年2月7日 11時) (レス) id: e9009eb640 (このIDを非表示/違反報告)
ぁ - 泣けた (2022年1月26日 8時) (レス) @page15 id: 4b3179590f (このIDを非表示/違反報告)
小倉トースト山田(プロフ) - れもんくんさん» わーいありがとうございます!ちまちま更新するのでよろしくお願いします〜! (2021年4月19日 21時) (レス) id: 1af1ac3f06 (このIDを非表示/違反報告)
れもんくん(プロフ) - 完結おめでとうございます!!新しい作品お気に入りしちゃいました!w (2021年4月18日 23時) (レス) id: 4fa0c92de2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小倉トースト山田 | 作成日時:2021年4月13日 18時