クソデカ溜息7 ページ7
「この世界を呪術師のみにしようとしている、普通の人間を大量虐殺しようとしている夏油傑に、天使達は危機感を覚えている。うぅ…次の下さいはやく…」
何度か同じフレーズを繰り返してはいるが、Aの話はゆっくりと前へ進んでいる。
猪野は道中で買い込んで来た食料をAへ渡す係をしながら話を聞いていた。
「何でそれが天使の声だってわかるんだよ?」
「何となく…確信できる」
「おお、会話のキャッチボールができた」
猪野は些細な変化に感動しながらフルーツを剥き続ける。
「うっ骨があった」
「フルーツに骨はねーよ!」
「タネだ」ペッ
話が脱線し続けたところで七海がリビングに戻ってきた。
「猪野くん、Aくん、今から高専に行きます」
「えっオフの日まで高専いきたくないッス…」
「こんな事になったのは_」
「俺のせいっすよね〜!いきましょ!高専!Go!Go!」
*
「えぇ〜これが昨日の少年?イメチェンしすぎでしょ」
ぼくの髪の毛をわしゃわしゃと弄くり回す変な目隠しの人、昨日の人、何となく覚えてる。
「五条さん少し黙ってて下さい」
「頭さわらないで、ゴジョウサン」
「かわいくね〜〜!」
高専の一室、七海、五条、伊地知、猪野、Aは仲がいいのか悪いのか、連日顔を合わせていた。
『また私の勝ちだ。さっさとイッポン取ってみろよ』
『がんばれ〜憂太〜』
大人の難しい話に退屈したAは、窓の外に見える歳の近い少年少女に釘付けだ。
「あの子達が気になるかい、A?」
「ゴジョウサン、僕ならイッポン取れる気がする」
「へぇ、試してみる?」
*
ドサッ
「負けました」
「筋は悪くねーよ。でも動きが硬い、硬すぎる。生まれたてみたいなぎこちなさだ」
五条の提案で始まった高専1年生とAの組手試合を、七海はグラウンドの側で眺めていた。
「憂太といい試合するんじゃねぇのか?やってみろよ」
「えっ僕と…?」
禅院真希に指名され、つい先日五条が連れてきた少年がAの前に立つ事になった。
武器は木刀同士で相手にとって不足はない。
「い、いくよ…!Aくん…!」
「オー!」
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小倉トースト山田(プロフ) - 紅葉さん» 待って笑った本当に間違ってるじゃないですか!ご指摘ありがとうございます!次の更新で直します…お互い体調には気をつけましょう!コメントありがとうございます! (2021年4月11日 18時) (レス) id: d6a3d21f1e (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 悠二じゃなくて悠仁ですよ! 七海さんとの距離感が好きで読みながらニマニマしてしまいます笑! 体調に気遣いつつ更新頑張ってください! (2021年4月11日 10時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
小倉トースト山田(プロフ) - れもんくんさん» わーい、一応リプしてみました! (2021年4月5日 20時) (レス) id: 1af1ac3f06 (このIDを非表示/違反報告)
れもんくん(プロフ) - 小倉トースト山田さん» してますよ!あんな状態ですが、、、あ、見てくれればわかります→remonkun_1128です! (2021年4月5日 18時) (レス) id: 4fa0c92de2 (このIDを非表示/違反報告)
小倉トースト山田(プロフ) - れもんくんさん» わーい!れもんくんさん、お友達になりましょう!ついったとか、利用されてます? (2021年4月5日 18時) (レス) id: 1af1ac3f06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小倉トースト山田 | 作成日時:2021年3月29日 1時