虎杖悠仁 ページ40
「俺、虎杖悠仁!仙台から!」
6月
伏黒と五条が連れて帰って来た少年の自己紹介を聞いて、Aは目をぱちくりさせる。
「えぇ…っと………虎杖、悠仁…は…存在しないって…」
「そう!この4月に誕生した、虎杖悠仁くんで〜す!」
何故か自慢気、得意気に話す五条に苛立ちを隠せない伏黒。
「4月まで母親の姓だったんだと。祖父と同じ墓に入りたいからって高校入学に合わせて爺さんと養子縁組を組んだらしい。」
「う…えぇ…」
「養子だも〜ん七海も見つけられないよね仕方ない仕方ない!後で教えたらびっくりするだろうなぁ〜!楽しみ!」
「悟、なんでそんなに明るくいられるの…?」
まるで夢見る少女のように目を輝かせる(見えてはいないが)五条に、Aは驚きを隠せない。
虎杖本人の前でこのような質問をするのは、まるで存在を忌避している様に捉えられてしまうかもしれないが、今のAにそんな余裕はなかった。
「仲間が増えるのは良いことでしょ!Aもさ、もっと前向きな考えなよ」
五条に諭されてもう一度虎杖を見るが、どうもそこに潜む宿儺の気配に圧倒されてしまう。
「お前さ、空港で会ったよな?」
「えぇ………あっ…ゆうじ!ドリンクは角を曲がったところ!」
「そそ!覚えててくれたんだ!」
「ううん、忘れてた!」
「あちゃー」
わざとらしく肩を落とすこの少年は、以前、七海、狗巻と当たった仙台出張で、迷えるAを助けてくれた人物その人だった。
そうか、本当にこの前まで普通に暮らしてたんだな…
おかしな世界に巻き込まれた彼を気の毒に思ったAは心を切り替え、
「改めて、ぼくA!よろしく、虎杖悠仁!」
「応!」
熱い握手を交わした。
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虎杖ママ、ミステリアスな感じがいいよね(ミステリアスすぎるが)
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小倉トースト山田(プロフ) - 紅葉さん» 待って笑った本当に間違ってるじゃないですか!ご指摘ありがとうございます!次の更新で直します…お互い体調には気をつけましょう!コメントありがとうございます! (2021年4月11日 18時) (レス) id: d6a3d21f1e (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 悠二じゃなくて悠仁ですよ! 七海さんとの距離感が好きで読みながらニマニマしてしまいます笑! 体調に気遣いつつ更新頑張ってください! (2021年4月11日 10時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
小倉トースト山田(プロフ) - れもんくんさん» わーい、一応リプしてみました! (2021年4月5日 20時) (レス) id: 1af1ac3f06 (このIDを非表示/違反報告)
れもんくん(プロフ) - 小倉トースト山田さん» してますよ!あんな状態ですが、、、あ、見てくれればわかります→remonkun_1128です! (2021年4月5日 18時) (レス) id: 4fa0c92de2 (このIDを非表示/違反報告)
小倉トースト山田(プロフ) - れもんくんさん» わーい!れもんくんさん、お友達になりましょう!ついったとか、利用されてます? (2021年4月5日 18時) (レス) id: 1af1ac3f06 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小倉トースト山田 | 作成日時:2021年3月29日 1時