【呪術廻戦】七海建人の憂鬱【男主】

仙台出張３ ページ37

「we did it! (やったぞ！)」

Aが影鎌で道明の首を切断し、七海が呪力で頭部を潰した。頭を失った道明の身体はヨロヨロと後ろへ倒れる。

七海は今まで何回か呪詛師や受肉した呪物を祓ってきたが、どうも今回は様子がおかしい。


「stay alert. (油断禁物です)」

七海の勘通り、道明の身体はゆっくりと起き上がり、頭部を元通り再生していく。


「freaks…(化け物め)」

七海は再生が終わる前にもう一度頭部を潰しにかかるが、結果は同じだった。

完全再生までに多少の時間はかかるものの、何度やっても道明は立ち上がる。

　コアが頭部以外に…？しかし呪力の殆どは頭顱に感じられる…


「七海！Look at that!(見て！)」

Aの声に目を細めると、切り裂かれ露わになった道明の両肩に手のひら型の焼印が付いている。

『天使とかいう輩だ。私を地獄から引き上げた。』

　まさか天使が空から…？


「capture him by your shadows. (影であいつを拘束して下さい)」

「Roger!(ラジャっ)」

Aはもう影を自由自在に操る事ができる。湾曲に伸ばしたそれで道明の血に濡れた手足を拘束し、Aは七海を見る。

　上半身を使えば、丁度両肩を切り落とせる。


七海は拘束されもがく道明へ、得物を静かに向ける。頭部が再生する瞬間、上半身を縦に7:3で切り分けた時、丁度そのポイントが両肩にくるその瞬間をただ見据える。


　3…2…

「now!(今だ！)」


Aの合図と共に七海は道明へ一気に間を詰め、別れを告げる。


「手こずらせやがって雑魚が」

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