仙台出張1 ページ35
1月15日 仙台
「狗巻くんは仙台2回目だったんですね」
「しゃけっ」
A、七海、狗巻という謎メンバーで派遣された仙台出張。Aは2人がどうして意思疎通できているのか不思議に思いながら、ずんだ餅を頬張っていた。
「呪霊倒したし、もう帰るの?」
「いえ、一応、宿儺の指をパトロールして行こうと思います」
「おかか…」
そう言った七海に連れられて、Aと狗巻は杉沢第三高校へやってきた。
「ツナツナ」
狗巻の指差す方には、例の特級呪物が置かれているという百葉箱。と、その前に佇む平安装束のような服を纏った男。
「誰?同業者?」
「いえ、両面宿儺の件を知っているのは東京校の一部だけです。警戒してください。」
七海の言葉で、2人はドラゴンクエストよろしく、一列になって百葉箱の方へ近付く事にした。もちろん、先頭は七海だ。
「何をされているんですか」
七海が警戒を解かずに尋ねると、男は振り返って口を開いた。
「術師…この百葉箱に近づく術師は始末しろと言われている。」
「誰にですか」
「……天使とかいう輩だ。私を地獄から引き上げた。」
また天使か…
七海は内心悪態を吐きながら背中の得物に手を伸ばす。
「死者蘇生ですか…貴方の御名前は?」
「我が名は安倍晴明の庶孫、安倍道明…いざ、参る。」
道明は指を動かし何かを形造る。
式神使い…
七海達の周りにはたくさんの犬の形をした何か。伏黒の使う玉犬にも似ているが、少し違う。
「狗巻くん、術師に呪言は弾かれやすい。犬の相手をお願いします」
「しゃけ!」
七海は道明から一旦距離を取り、狗巻に指示を出す。
「Aくんはいつもの様に私のフォローを」
「わかった!七海が攻めて僕が守る!」
「なるほど、戦術を分担している訳か。小賢しい。」
20mは離れているであろう道明がAの言葉を聞き取り、戦法が露呈する。
式神か…!
七海が気付いた時には既に遅く、道明の矛先はAに向いていた。
____________
安倍晴明に安倍道明とかいう庶孫がいたかは知りません。オリジナルです。歴史ファンの方すいませーん。ペコリ
次回は狗巻が喋ります。
117人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
小倉トースト山田(プロフ) - 紅葉さん» 待って笑った本当に間違ってるじゃないですか!ご指摘ありがとうございます!次の更新で直します…お互い体調には気をつけましょう!コメントありがとうございます! (2021年4月11日 18時) (レス) id: d6a3d21f1e (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 悠二じゃなくて悠仁ですよ! 七海さんとの距離感が好きで読みながらニマニマしてしまいます笑! 体調に気遣いつつ更新頑張ってください! (2021年4月11日 10時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
小倉トースト山田(プロフ) - れもんくんさん» わーい、一応リプしてみました! (2021年4月5日 20時) (レス) id: 1af1ac3f06 (このIDを非表示/違反報告)
れもんくん(プロフ) - 小倉トースト山田さん» してますよ!あんな状態ですが、、、あ、見てくれればわかります→remonkun_1128です! (2021年4月5日 18時) (レス) id: 4fa0c92de2 (このIDを非表示/違反報告)
小倉トースト山田(プロフ) - れもんくんさん» わーい!れもんくんさん、お友達になりましょう!ついったとか、利用されてます? (2021年4月5日 18時) (レス) id: 1af1ac3f06 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:小倉トースト山田 | 作成日時:2021年3月29日 1時