クソデカ溜息20 ページ20
「やっぱ火葬?それともキリスト教っぽく土葬?連れてくんのは牧師だっけ?神父?えっ目開いてる!おはよう!」
うるさい。てか今僕の葬式の話してた?
「Aくん、分かりますか?痛むところは…」
「私の反転術式舐めんなよ七海」
「悟がキリスト教式の葬式やってくれるところあんま無いつって焦ってたところなんだよ。生きてて良かった」
目だけを開けた状態のAは、自分を覗き込む七海、五条、家入、真希の存在をなんとか認識した。
声を発するのが難しいと気付いたAは、何とか反応を返そうと満面の笑みを浮かべる。
「はは、めっちゃ間抜けに見えるよ」
「悟、揶揄ってないで水飲ませて、点滴だけじゃ不十分だ」
身体を起こされ、水が喉を通り全身に染み渡る感覚を実感したAは嬉しさでいっぱいになる。
「お、おお、ヴヴンッ、おはよう」
「たった2日で声帯の使い方忘れたの?」
「ゴジョウサン、うるさい」
500mLのペットボトルを一気に飲み干したAは、寝癖が凄いこと以外はもういつも通りの様に見える。
「Aくん、おかえりなさい」
「ただいま、七海!」
優しく微笑む七海と満面の笑みを絶やさないA。
「え、七海泣いてる?」
「は?泣いてません」
「オマエ、意外に涙腺は蝿頭以下だよね」
「私の目のどこに涙が見えるんですか?」
「サングラス外して言えよ」
不毛な言い争いを続ける2人。真希は小さく「建人さん、私には見えてないっすよ」とフォローを入れた。
「さ、元気になったんだったら出て行ってくれる?私、お前らのせいでろくに休みなかったんだから」
家入に追い出される形で4人は医務室を出た。
1人残された家入は、五条の置いて行った葬式パンフレットを片付けながら「寝てても愉快な奴だったな」などとぼんやり考えていた。
117人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
小倉トースト山田(プロフ) - 紅葉さん» 待って笑った本当に間違ってるじゃないですか!ご指摘ありがとうございます!次の更新で直します…お互い体調には気をつけましょう!コメントありがとうございます! (2021年4月11日 18時) (レス) id: d6a3d21f1e (このIDを非表示/違反報告)
紅葉(プロフ) - 悠二じゃなくて悠仁ですよ! 七海さんとの距離感が好きで読みながらニマニマしてしまいます笑! 体調に気遣いつつ更新頑張ってください! (2021年4月11日 10時) (レス) id: 7ac5223945 (このIDを非表示/違反報告)
小倉トースト山田(プロフ) - れもんくんさん» わーい、一応リプしてみました! (2021年4月5日 20時) (レス) id: 1af1ac3f06 (このIDを非表示/違反報告)
れもんくん(プロフ) - 小倉トースト山田さん» してますよ!あんな状態ですが、、、あ、見てくれればわかります→remonkun_1128です! (2021年4月5日 18時) (レス) id: 4fa0c92de2 (このIDを非表示/違反報告)
小倉トースト山田(プロフ) - れもんくんさん» わーい!れもんくんさん、お友達になりましょう!ついったとか、利用されてます? (2021年4月5日 18時) (レス) id: 1af1ac3f06 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:小倉トースト山田 | 作成日時:2021年3月29日 1時