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それはナミがここへ来きたことよりも前の物語
ヴィルがオーバーブロットしたあとのことだった
ヴィルは思い出すと「アンタらには感謝しているわ」と呟く
「少しだけジャガイモたちに嫉妬しただけ」
「ナミが…私といるより楽しそうなんだもの…」
一瞬だけ寂しそうなヴィルが見えた
「ヴィルさん…」
「って、私がこんな田舎娘に惚れるはずないのよ」
ダメダメ！とヴィルは顔を横にふる
え…？田舎娘…？とナミは口を開けてポカーン
そんなナミを他所にヴィルが決まった顔できめる
「貴方たち、よかったわね。今日はタダで演劇が見れるわよ」
ヴィルはエースたちにチケットを渡した
グリムが「なんだこれ」とそのチケットを見つめる
「私が主役の演劇よ。聞いて驚きなさい。貴女たちのお姫様であるナミも出るんだから」
「ナミが！？」
どわっ、と皆が驚く
「待って今日！？昨日の今日だなんて聞いてない！」とナミは目でヴィルに訴えた。エペルもだ
「ヴィルサン！いきなりすぎだがね！」
「まだ本番じゃないわ。練習みたいなものよ。なんせナミは素人。客人がいる前で演技をしたことがない…ここで初挑戦をして、馴れてもらわないと」
ヴィルは「ナイスアイデア」と自分を自分で褒めている
ナミとエペルはまたまたゲッソリした顔つきに
しかし、ユウたちは違う
「ナミちゃんの演技が見られる！ひゃっほーい！」
「確かドレス着てたよな？美人のナミチャンが間近で見られるなんてラッキー！」
「楽しみにしているぞ！ナミ！」
皆、ナミの演技を楽しみにしていた
ということで…
「練習頑張るんだゾ！」
「うそぉー！」
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作者名：真灯
| 作成日時：2022年9月30日 18時
