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「ううっ…やめてください…！ご勘弁を〜！！」
「ナミちゃん起きて！もう朝だよ？」
夢に魘されているナミをエペルが肩を揺らして起こした
制服姿のエペルが心配そうにナミを見つめる
「大丈夫…？」
「あ…うん…」
エペルの丸い瞳と目が合い、ようやく落ち着いた
というのは嘘「え？朝？遅刻しちゃう！！！」
ナミはクローゼットの前で足のブレーキをかけると一気に扉を開いた
「え？ナミチャン？ちょ、え…」
エペルが部屋にいるのにもかかわらず、
パジャマのボタンを取り外し始めるナミ
エペルの顔が一瞬でトマトに変わる
「ナミのバッキャヤローォオオオ！」
そう叫んで、エペルは部屋から逃げていった
「あ、あれ…？」
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＿＿＿メインストリート
「ごめんねエペルくん…」
ナミは制服に着替えると先に行ってしまったエペルを追い掛けた
「ふんっ」
腕を組んでプリプリするエペル
ナミに対して怒っていた
「俺は女の子じゃねぇ。男が部屋にいっときは着替えちゃ駄目だべ。ナミは危機感がなさすぎるんだぁ」
いつもの口調から一転、男らしい一言一言になっているわけは、やはり怒っているからである
とくに自分のことを可愛い可愛いと言ってくるナミに対して
想っている女の子が自分を男として認めてくれないのは少し腹が立つよう
「エペル…」
「おっ…」
しかし、いつもくん付けのナミが呼び捨てした瞬間、
見えない兎の耳をピン、と立たせ、
小さな尻尾を横に揺らした
「ふ、ふんっ。ま、まあ、怒ったって済んじまったことだし、これ以上女の子を叱るわけにゃーいかねぇな！」
ニッ、とエペルは笑った
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作者名：真灯
| 作成日時：2022年9月30日 18時
