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「フロイドくん!?」


 ルークはとっても驚いていた
 演劇には興味なそうな彼がここにいるのだから



「どーすんだよ!?」


 不満そうにフロイドは叫んだ
 さらにはエペルを魔法で払い除けて、
 ナミの横に膝をついた



「ナミ…!」
 

 必死に肩を揺らし、「起きてよ…!」と泣きそうな顔で願った



「オレ、ナミのために魔法薬作ったんだよ?ナミのお願いようやく叶えられるんだよ!?」


 フロイドの瞳には光の玉が溜まっていった
 ナミを心の底から心配しているのだ
 もしこのまま目が覚めなかったらどうしよう…もしこのまま…と不安なことを連想する



「魔法薬って…?」


 しかし、そんな状況のなか、ルークは冷静にフロイドに聞いた
 フロイドは「ナミがー!」あーでこーでと声を濁らせながら必死に説明した。「よしよし。落ち着いて」とルークに頭を撫でられていることは気にしないでほしい



「えっ?ナミちゃんが魔法を使えるようになる薬? んなもんあんのか?」


 ルークの翻訳で理解し、驚くエペル
 ルークはフロイドの変わりに頷いた
 


「ああ、一説によるとネバーランドへピーターパンが人間を連れていく際、妖精の粉をその者たちにかけ、飛べるようにしたという」


「妖精の粉…そんな貴重な粉、誰が…」


「そういえばナミチャン…セベクくんとマレウスサンの話をしてた…」


「マレウス…彼ならあり得るわね」


 思い当たる節がある2人はあり得なくはない話だ…と頷く
 フロイドも過呼吸になりながらその話に頷いた



「ん…待てよ…その薬を使って、ナミチャンを魔法が使えるようにすれば…」


「ユニーク魔法の効果を低下させることができる…!」


 ハッ…!と4人とも閃いた




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作者名:真灯 | 作成日時:2022年9月30日 18時

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