†Green† 力の正体 ページ43
先ほどの疾風が幻のように思えるほど、温かな春風のような風があたしを包みこむ。
目の前にいるのは先ほどの女性。
真っ白なドレスを纏い、風の一部のようにふわふわと浮いている。
その光景をウォーシャンも目を見開きながら見ていた。
あたしはゆっくりと口を開く。
A：「貴女はいったい…？」
？：『私は貴女の力。そして、貴女の母。』
A：「お母さん！？」
？：『ずっとそばにいたんですよ？そして、ずっと貴女の成長を見届けていました。』
A：「でも、お母さんは死んで…」
？：『ええ、死んでいます。でも、魔法で、意識と魔力だけは貴女の髪飾りの中にあったの。』
あたしは言葉をなくす。
A：「魔力も中にあったってことは、お母さんは魔女だったの？」
その言葉に静かにうなずく。
ｳｨﾝｸﾞ：『私の名前はウィング・イーブル。リーブの双子の妹。』
あまりにも衝撃的な出来事に頭が追い付かない。
でも、これで、リーブ様があたしを見て"ウィング"と呟いていたわけがはっきりした。
お母さんと自分を勘違いしていたのだろう。
だって、お母さんと自分はこんなにも似ているのだから。
ｳｨﾝｸﾞ：『こんなに立派になってくれて、私もうれしい。貴女は私とあの人の宝だから。』
そういって、ギュッと抱きしめられる。
なんて温かくて優しいんだろう？
これが、母親のぬくもり。
目から滴がこぼれ落ちる。
憧れだったこと、ずっと諦めていた、無理だと思っていた。
しかし、今、あたしはお母さんに抱きしめられている。
ｳｨﾝｸﾞ：『ごめんなさい、もう行かなきゃ行けません。』
A：「え…？せっかく会えたのに…何で？どうして、お母さん！」
ｳｨﾝｸﾞ：『貴女に力を授けるまでという約束ですから。ごめんなさい。』
A：「そんな…そんなのだったら、力なんていらない！お母さんと一緒にいたい！」
ｳｨﾝｸﾞ：『貴女は何で力を欲しがっていたの？あの思いはウソだったの？』
A：「違う！」
ｳｨﾝｸﾞ：『なら、その思いをやりとおしなさい。この力はもう、あなたのものです。』
まっすぐとした瞳であたしを見つめてくる。
あたしは涙を拭い、深くうなずいた。
ｳｨﾝｸﾞ：『最後にあなたを抱きしめられて良かった…。これで安心して、あの人のもとへ逝けます。』
そういうと、お母さんは光りの中へ消えていった。
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騎士(プロフ) - 紗雪さん» ファイト(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o))) (2012年12月29日 13時) (
レス) id: cb129c37f3 (このIDを非表示/違反報告)
紗雪(プロフ) - 騎士さん» ありがとーっ!!ラストスパート、頑張るね^^ (2012年12月29日 12時) (携帯から) (レス) id: 6b436b2e25 (このIDを非表示/違反報告)
騎士(プロフ) - …感動。マトリエル〜！！どうなるのか超楽しみナンデスケド！更新がんばって！ (2012年12月29日 11時) (レス) id: cb129c37f3 (このIDを非表示/違反報告)
紗雪(プロフ) - Ｂさん» そんな!!とんでもないっ(笑)普通に地区予選ですよwめっちゃミスって銀賞でした； (2012年12月23日 19時) (携帯から) (レス) id: 6b436b2e25 (このIDを非表示/違反報告)
Ｂ - 吹奏楽部なんですか！っていうか、アンコンって県大会のことですか！？すごいですね！！！ (2012年12月23日 17時) (レス) id: 0dcc962137 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紗雪 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/aoi_sayuki823/
作成日時：2012年3月24日 1時
