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ビルの横につけたライの車……シボレー・C/Kに乗り込む彼等。バーボンはクレナイを抱えて後部座席に、スコッチは助手席にそれぞれ乗り込んだ。


ライ「………」

3人が乗り込んだ瞬間、即座に車を出すライ。片手間にスマホを打ち込んで、助手席のスコッチに差し出した。


[グローブボックスの中に盗聴発見器が入っている。それを使え]


スコッチ「……」

それに静かに頷くスコッチ。

グローブボックスから慎重に盗聴発見器を取り出し、その電源を入れれば、即座にピコンピコンと音が鳴り響いた。

その場所は、主にスコッチから。
スコッチが左の靴を脱いで裏返せば、そこには鈍く光る小さなボタンほどの大きさの機械が取り付けてあった。無言でその機械を握りつぶすスコッチ。


ピコン、ピコン


だが、まだその機械音は止まず、左袖と襟元を探ってからようやく音が収まった。計3個、スコッチには盗聴器が着けられていたことになる。


スコッチ「……なんかその、悪い」

ライ「気にするな。左袖のは俺だ」

バーボン「ちなみに襟元は僕のです」


スコッチ「………、お前ら……!!」

悪びれる様子も無くさらりと言ってのけた2人に、スコッチはなんと言っていいか判らないような顔で溜息をついた。
そして、後部座席のバーボンに盗聴発見器をパスする。

盗聴発見器を受け取ったバーボンは、意識を失っているクレナイに慎重に盗聴発見器を向けた。彼女が、敵か味方かわからないこの状況では、こうやって直接確かめるのが手っ取り早いのだ。

だが、彼らの意に反して、盗聴発見器はウンともスンとも言わなかった。


バーボン「……何も持っていないようですね」


彼等は、まだこの状況に戸惑っていた。だがそれもまた無理もない。

組織内であったスコッチがNOCだという騒ぎ、
突如として現れた謎の女性、
うねうねと意思を持ったように動く赤い糸、
そしてビルからの狙撃、

さっきの間に、色々なことが起こりすぎていた。



バーボン「……3台、追いかけて来ましたよ」

ライ「そのようだな。……バーボン、彼女を頼んだぞ」

バーボン「指図しないでください」


そして、休む暇など与えないように、シボレーの後ろから黒い車が3台。助手席の窓から物騒な黒い筒を伸ばして、追いかけて来た。

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☆しゅーりむ★(プロフ) - まゆさん» 返信遅れてしまい申し訳ございません!読んでいただきありがとうございます!これからも頑張りますね!! (2019年3月7日 23時) (レス) id: f145474b32 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2019年2月28日 23時) (レス) id: eca43bee50 (このIDを非表示/違反報告)
☆しゅーりむ★(プロフ) - にわなずなさん» どっちでも良き派の方なのにわざわざコメント頂けたんですか!?ありがとうございます!!私はツイッターで知ってしまいました。皆さん結構知ってるんですね…!! (2018年9月22日 23時) (レス) id: d266c3c2b9 (このIDを非表示/違反報告)
にわなずな(プロフ) - 私は立ち読みで知りましたw名前はどっちでも良き (2018年9月22日 8時) (レス) id: 895a4f49cb (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 更新頑張ってください!めっちゃ楽しみに待ってます!! (2018年9月21日 19時) (レス) id: 4d4834db33 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:☆しゅーりむ★ | 作者ホームページ:   
作成日時:2018年6月16日 23時

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