修羅場に遭遇したヒーローのお話【名探偵コナン】

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「ば、バーボン……」


髭の男がそれを見て、小さく呟く。すると金髪の男性……バーボンとか呼ばれた男性が、キッと長髪の男を睨み付けた。


「ライ！！勝手な行動はやめて貰いたい。この男にはまだ色々と聞きたいことがある。貴方に勝手に始末されては困ります！」


「……ほう、この裏切り者に何を聞きたいと言うんだ？此奴は俺が始末する。俺の獲物を奪らないで欲しいものだ」


バチバチと火花を散らせる……バーボンとライ？とかいう言っちゃ悪いが変な名前の彼ら。
それを見て、「わぁぁ待てお前ら！！」と頭を掻きむしりながら仲裁するスコッチ。



え、なに？これってもしかして
修羅場ってやつ？？(※大体あってる)

私はその3人からぽつんと取り残され、取り敢えず口を手で覆った。まじかよ初めてだわ修羅場ってるなう。

さっきまでは、男性カップル2人が心中…いや片方が思いつめて自 殺しようとしていただけなのに、そこにもう1人登場して今は修羅場か。そうか。

見たところスコッチさんモテモテだな。(※驚くべき勘違い)


………とりあえず、どうしようか。これ以上此処にいてたら馬に蹴られて死んでしまうと聞くし…あれ、違ったっけ？
ま、まぁこれ以上先はヒーローの出る幕じゃない……よね？帰っていい？



チャキッ

「邪魔をするなライ！！」

『 ち ょ っ と 待 て や 』


だがその前に待ったをかけた。
ねぇなんで？なんでこの人達平然と拳銃出してくるの？この人たちの常識どうなってるの？

慌てて手首に爪を立て、緋糸を出してバーボンの持つ拳銃に巻きつける。
そのまま緋糸を引っ張る……前に



ドオォーン！！


『「「「！？」」」』



…辺りに爆音が轟いた。

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