修羅場に遭遇したヒーローのお話【名探偵コナン】

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『ま、無難にＴシャツと短パンですかね。別になんでもいいんですけど…』

お金を出してもらう以上、出来れば安く済ませたいと思うのは普通だと思う。私が他の棚にも目を通している間にも、彼等がまた集まってわちゃわちゃしていた。


______仲が良い3人組。

そんな彼等の姿が、かつて私の見た懐かしい風景とダブってしまった。ぱちぱち、と瞳を瞬かせて、小さくかぶりを振る。


『じゃあこれでお願いします。すいません、奢ってもらっちゃって』

諸星「意外と早かったな。ああ、別にお前が気にする必要はない」

新州「それより、これだけで本当にいいのか？もっといいヤツにすればいいのに」

安室「ついでにパーカーも買っとくといいですよ、ほら」

そのあと、安売りのＴシャツを3枚と短パンを1枚、長ズボンを2枚持って彼等のところへ戻った。

これ以上は流石に悪い、とカゴを引っ込めるも、降谷に力尽くでパーカーをダンクシュートされる。それはカーキ色のシンプルなデザインのパーカーだった。


『……んじゃあ、お願いします』


どうやら、さっきまで着ていた私のパーカーの代わりらしい。血の汚れがひどいので、今は脱いで車に置いてきたけど。
私の好きなデザインだ、そう思って大人しくお言葉に甘えることにする。

それを見て少しだけ笑みを浮かべた赤井が、カゴを持ってレジへと向かった。

その時平然とブラックなカードを出していたように見えたけど、まさかドンキでお目にかかれるとは思ってなかったけど、それは気の所為だったんだよな。うん、多分きっとそうだ(暗示)

(追記あり)スコッチの本名が解禁されました！！→←18頁

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