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吸血鬼-トリオのターン ページ23

諸伏「おぉ怖っ、イイ所だったってのに。殺気がダダ漏れだぞ?赤井にゼロ。喧嘩は終わったのか?」

降谷「なにを言ってるんだヒロ。いくらお前でも、彼女に手を出すなら承知しない。あと、勝手に俺の物に触れるんじゃない赤井!」

赤井「彼女を1番に見つけたのは俺だぞ降谷くん。彼女の初めても頂いたしな」

「「それ本当かッ!?」」


『ちょっと待て、今ってエイプリールフールじゃないよね?』


驚いた。ここまで身に覚えのない話をされるのは生まれて初めてだ。しかも自分の目の前で。

逃げたい。全力でこの状況からオサラバしたい。だが、さっきから緋糸を扱おうとしても無駄に終わっていた。つまりは、吸血鬼に吸われると、どうやら私の個性は使えなくなるようで。

もうやだ嫌い、吸血鬼嫌い。

と、半ば逆ギレしながらに私は思った。私のアイデンティティをどうしてくれるんだ。


諸伏「じゃあ、こいつに誰の(つがい)になるか、決めて貰えばいいじゃないか」


と、その時。唐突に諸伏が思いついたように言い出した。
は?と私が口を挟む間も無く「それで構わない」「別にいいぞ」との同意の声が両脇から上がる。待って、本人が話についていけてない。


『待って待て。全く意味がわからないんだけど(つがい)ってなに』


赤井「俺たち吸血鬼と特別な契約を結んだ人間のことだ。(つがい)となった人間は、吸血鬼の欲望を満たす唯一の存在となる」

『なんか重いからやだ』

赤井の言葉にぶるりと震える。
いやだって、唯一の存在とか責任重すぎませんか。私はただのヒーローで十分なんだよ。

降谷「吸血鬼に吸われるだけの簡単なお仕事だぞ?」

『却下で』


いや本当今の仕事で十分です。とても満足してます、マジで。

両脇……詳しく言うと、私の右側に安室が、左側には赤井がいるのだが、その2人がプルプルと首を横に振った私の言葉に少し押し黙った。
ちなみに諸伏は私の真ん前にいて、私の背後には壁。
……あれ、なんだこの包囲網は。

赤井「……はぁ、じゃあ仕方ないな。気は乗らないが、こうなれば最終手段を取らせてもらう」

『え』

安室「Aが吸わせてくれないなら、僕らは他の人間の血を吸わなければならなくなる。ヒーローとして、それでいいのか?」


安室がそう言って私の顔を覗き込んだ。青い瞳が私を映し出す。
……どういうことだろう?

吸血鬼-トリオのターン→←吸血鬼-幽霊のターン



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☆しゅーりむ★(プロフ) - まゆさん» 返信遅れてしまい申し訳ございません!読んでいただきありがとうございます!これからも頑張りますね!! (2019年3月7日 23時) (レス) id: f145474b32 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2019年2月28日 23時) (レス) id: eca43bee50 (このIDを非表示/違反報告)
☆しゅーりむ★(プロフ) - にわなずなさん» どっちでも良き派の方なのにわざわざコメント頂けたんですか!?ありがとうございます!!私はツイッターで知ってしまいました。皆さん結構知ってるんですね…!! (2018年9月22日 23時) (レス) id: d266c3c2b9 (このIDを非表示/違反報告)
にわなずな(プロフ) - 私は立ち読みで知りましたw名前はどっちでも良き (2018年9月22日 8時) (レス) id: 895a4f49cb (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 更新頑張ってください!めっちゃ楽しみに待ってます!! (2018年9月21日 19時) (レス) id: 4d4834db33 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:☆しゅーりむ★ | 作者ホームページ:   
作成日時:2018年6月16日 23時

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