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吸血鬼-幽霊のターン ページ22

ぞくり、それに本能的な恐怖を感じ、私は思いっきりジタバタと抵抗した。


『離、して……!!』


だが、私の顔の横あたりで壁に縫い止められた両腕はビクともしない。個性を使えば話は別だが、純粋な力で私が彼に敵うわけがないのだ。
おッとこれは万事休すかな??


「へーえ、赤井とゼロが狙うっていうから、どんな奴かと思えば……」


なにも抵抗出来ないので、仕方なしに思いっきり睨みあげたらばちんと目があった。

それに口の端をあげて笑い、男性はおもむろに私の両腕を頭上で一纏めにした。戸惑う間も無く、空いた片手でグッと顎を持ち上げられて固定される。そのまま……


がぶっ


『!?っうぅ〜〜ッ!!』

「……っは、んっ……ふ」


喉元に大きく噛み付かれた。いやこれは流石に予想外。
身構えれる筈もない痛みに思わず身体をよじらせると、ぺろりと最後に舐め上げられながら手の力を緩められた。顔を戻し、キッと睨みあげる私。

「……今まで飲んだことのねぇ味」

『張っ倒しますよゴルァ』


少しだけ驚いたように、男性はぺろりと舌なめずりをした。その隙に緩んだ片手から脱出し、自由になった両腕で思いっきり男性を押し飛ばす。

掌底付きじゃなかっただけマシだと思え。流石に緋糸が使えないこの状況では、そこまで強気になれないからね。


「っは、ははっ!いいなその強気な反応。俺も君のこと気に入ったよ。俺は諸伏景光。君の知ってる赤井とゼロとは知り合いだ」


だが、すぐに笑い出して片手を出して来た。
他の2人と同じく、謎に丁寧な名乗り。もう騙されないぞ、と私は諸伏の一挙一動を注意しながら、こう名乗った。


『私は山田花子と申しま…』
「はぁぁ、やっと見つけましたよAさん……」


い や な 予 感


耳元で甘ったるく囁かれた声に、ぞわりと鳥肌が逆立つ。もうやだこいつら。

「諸伏にも噛まれたのか。君は俺の物だと言うのに……妬けるな」

反対側にももう1人いた。
あれ、もう語り合い(物理)は終わりですか?まだやっててくださいお願い300円あげるから。

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☆しゅーりむ★(プロフ) - まゆさん» 返信遅れてしまい申し訳ございません!読んでいただきありがとうございます!これからも頑張りますね!! (2019年3月7日 23時) (レス) id: f145474b32 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2019年2月28日 23時) (レス) id: eca43bee50 (このIDを非表示/違反報告)
☆しゅーりむ★(プロフ) - にわなずなさん» どっちでも良き派の方なのにわざわざコメント頂けたんですか!?ありがとうございます!!私はツイッターで知ってしまいました。皆さん結構知ってるんですね…!! (2018年9月22日 23時) (レス) id: d266c3c2b9 (このIDを非表示/違反報告)
にわなずな(プロフ) - 私は立ち読みで知りましたw名前はどっちでも良き (2018年9月22日 8時) (レス) id: 895a4f49cb (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 更新頑張ってください!めっちゃ楽しみに待ってます!! (2018年9月21日 19時) (レス) id: 4d4834db33 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:☆しゅーりむ★ | 作者ホームページ:   
作成日時:2018年6月16日 23時

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