検索窓
今日:4 hit、昨日:17 hit、合計:72,808 hit

9頁 NoSide ページ11

彼等はその数分後。

全ての車を撒いて静かになった夜の道を、この車は走っていた。途端に、この車内の静寂が浮き彫りになる。
今までの空気とはまた違う、少しでも動けば崩れてしまいそうな、そんな緊張感が漂っていた。



スコッチ「……なぁ、」


……そんな中、最初に口を破ったのはスコッチだった。彼は外の暗闇に映る自分の顔をぼんやり眺めて、誰とも目を合わせずに言葉を紡いだ。


スコッチ「俺の名前は諸伏景光。
お前らと、同じだ(・・・)

バーボン「はっ?」


その瞬間、ライは眉を一瞬潜め、バーボンは思わずといった様子で声を荒げた。

だが、ライが息を吐きながら「成る程」と小さく呟く。

ライ「バーボン、君もNOCだったと言うわけか」

バーボン「!?………っハァ、貴方も。どうも怪しいとは思っていたんですよ」


くすり、肩を震わせながら煙草に火を付けているスコッチを軽く小突き、やれやれと溜息をつきながら膝上の少女に目線を戻すバーボン。

バーボンがこうして彼女を見つめているのは、実は彼女が起きていて話を聞いていた、などと言うことがおこらないようにだった。
即ち見張っているのだ。


ライ「…互いの素性を知っていたと言うことは、お前たちは同郷の出なのか?」


スコッチから煙草を一本分けてもらいながら、ライが尋ねる。その言葉に「ご名答」と返すスコッチ。

話過ぎだぞ、と諌めるバーボンに、ライは煙を吐き出しながらも名乗ることにした。


ライ「俺の本名は赤井秀一。FBIに所属している」

バーボン「あぁ、貴方があの……。僕は降谷零です」

ライ「同郷ならば公安警察か」

バーボン「ええ、まあ」


お互いの身分を明かし合った所で、彼等は早くも、これからについて話を進めた。

先ほどの銃撃に、心当たりがない訳でもない。
おそらくは、彼等が敵対して居る組織の者達。その刺客だろう。

10頁 NoSide→←8頁 NoSide



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (72 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
192人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

☆しゅーりむ★(プロフ) - まゆさん» 返信遅れてしまい申し訳ございません!読んでいただきありがとうございます!これからも頑張りますね!! (2019年3月7日 23時) (レス) id: f145474b32 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2019年2月28日 23時) (レス) id: eca43bee50 (このIDを非表示/違反報告)
☆しゅーりむ★(プロフ) - にわなずなさん» どっちでも良き派の方なのにわざわざコメント頂けたんですか!?ありがとうございます!!私はツイッターで知ってしまいました。皆さん結構知ってるんですね…!! (2018年9月22日 23時) (レス) id: d266c3c2b9 (このIDを非表示/違反報告)
にわなずな(プロフ) - 私は立ち読みで知りましたw名前はどっちでも良き (2018年9月22日 8時) (レス) id: 895a4f49cb (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 更新頑張ってください!めっちゃ楽しみに待ってます!! (2018年9月21日 19時) (レス) id: 4d4834db33 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:☆しゅーりむ★ | 作者ホームページ:   
作成日時:2018年6月16日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。