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彼等はその数分後。
全ての車を撒いて静かになった夜の道を、この車は走っていた。途端に、この車内の静寂が浮き彫りになる。
今までの空気とはまた違う、少しでも動けば崩れてしまいそうな、そんな緊張感が漂っていた。
スコッチ「……なぁ、」
……そんな中、最初に口を破ったのはスコッチだった。彼は外の暗闇に映る自分の顔をぼんやり眺めて、誰とも目を合わせずに言葉を紡いだ。
スコッチ「俺の名前は諸伏景光。
お前らと、
バーボン「はっ?」
その瞬間、ライは眉を一瞬潜め、バーボンは思わずといった様子で声を荒げた。
だが、ライが息を吐きながら「成る程」と小さく呟く。
ライ「バーボン、君もNOCだったと言うわけか」
バーボン「!?………っハァ、貴方も。どうも怪しいとは思っていたんですよ」
くすり、肩を震わせながら煙草に火を付けているスコッチを軽く小突き、やれやれと溜息をつきながら膝上の少女に目線を戻すバーボン。
バーボンがこうして彼女を見つめているのは、実は彼女が起きていて話を聞いていた、などと言うことがおこらないようにだった。
即ち見張っているのだ。
ライ「…互いの素性を知っていたと言うことは、お前たちは同郷の出なのか?」
スコッチから煙草を一本分けてもらいながら、ライが尋ねる。その言葉に「ご名答」と返すスコッチ。
話過ぎだぞ、と諌めるバーボンに、ライは煙を吐き出しながらも名乗ることにした。
ライ「俺の本名は赤井秀一。FBIに所属している」
バーボン「あぁ、貴方があの……。僕は降谷零です」
ライ「同郷ならば公安警察か」
バーボン「ええ、まあ」
お互いの身分を明かし合った所で、彼等は早くも、これからについて話を進めた。
先ほどの銃撃に、心当たりがない訳でもない。
おそらくは、彼等が敵対して居る組織の者達。その刺客だろう。
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☆しゅーりむ★(プロフ) - まゆさん» 返信遅れてしまい申し訳ございません!読んでいただきありがとうございます!これからも頑張りますね!! (2019年3月7日 23時) (レス) id: f145474b32 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2019年2月28日 23時) (レス) id: eca43bee50 (このIDを非表示/違反報告)
☆しゅーりむ★(プロフ) - にわなずなさん» どっちでも良き派の方なのにわざわざコメント頂けたんですか!?ありがとうございます!!私はツイッターで知ってしまいました。皆さん結構知ってるんですね…!! (2018年9月22日 23時) (レス) id: d266c3c2b9 (このIDを非表示/違反報告)
にわなずな(プロフ) - 私は立ち読みで知りましたw名前はどっちでも良き (2018年9月22日 8時) (レス) id: 895a4f49cb (このIDを非表示/違反報告)
式(プロフ) - 更新頑張ってください!めっちゃ楽しみに待ってます!! (2018年9月21日 19時) (レス) id: 4d4834db33 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:☆しゅーりむ★ | 作者ホームページ:
作成日時:2018年6月16日 23時