Be Idol (ページ30)

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練習室

真「私がデビューするなら…」

「メンバーにあんたが必要だと思った」

「だからここであんたが挫けてちゃ困るのよ」

『ありがとう…』

こっちゃんとれーさんは真莉ちゃんのことをあまり良くは言っていなかったけど、本当は真莉ちゃんは不器用なだけなのかもしれない。

『本当にありがとう…』

真「ほら早くやるよ」

『待って！レベル分けの時さ、AAAのGame Over歌ってたよね！』

真「…そうだけど」

『すっごくよかった！真莉ちゃんてラップも上手いんだね！』

真「…真莉」

『え？』

真「真莉でいい」

「ちゃん付け…気持ち悪いから…」

(え、なによ、顔真っ赤じゃん…かわいい)

『ありがとう、真莉』

真「…うん」

「あんたのこと…なんて呼べばいい？」

『え！じゃあ…なるで！』

真「わかった」

「時間もったいないから早くやるよ」

「…なる」

その時、初めて真莉が微笑んでくれた。

『ま～り～！あ～り～が～と～！』

真「ちょ、くっつかないでよ…」

『え、ごめん…』

真「あ、や、ちがう。私、汗臭いし…」

『いや、気にならないよ！』

真莉とずっと一緒に練習したおかげで、夕方の全体練習ではWARNER先生にもA-NON先生にも褒めてもらえた。

全体練習前には真莉と一緒にお昼を食べたんだけど、周りにいた練習生の人達から驚いたような顔をされちゃった。

？(…どうしてよ…A…)