短編 (ページ1)

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t.kuruma ページ1

くるま × 大学同級生 (交際)

私の彼は大学のお笑いサークルに入っている
そんな彼が今日はご機嫌だ

『どうしたの？なんかいい事あった？』

私がそう聞くと彼はすごく嬉しそうに目を輝かせながら

「めちゃくちゃ面白い人とコンビ組めることになってさ！」

と言う
私は彼のお笑いに真剣なところが好きだ

『良かったじゃん！どんな人なの？』

「サーヤって言うんだけどセンスがめちゃくちゃ良くてさ」

私はその名前を聞くとドキッとした。
サーヤという人はお笑いサークルに入っていない私でも耳にしたことがある"可愛くて､お笑いの才能もある"と噂になっている人だった。

『そうなんだ、』
「そうなんだよ！まだはっきりと組んだわけじゃないんだけどさ」

そう目を輝かせながら話す彼に私は不安を覚えた

『ねぇ、その子とは2人っきりになったりするの？』

そう言うと彼は不思議そうに

「ネタ合わせとかするから当たり前じゃん」

と少し笑いながら返事する

『2人っきりってなんかヤダな…』

つい口にしてしまったその言葉
言ってしまった瞬間に先程まで目を輝かせていた彼はいなくなった

「別にサーヤはそんなんじゃないんだけど」

あぁ、そっか彼は私よりもお笑いが好きなんだ。
そう思うと心にぽっかりと穴が空いたような気がした。

『、そうだよね、ごめんね』

そう言って笑って誤魔化すしか私が彼のそばに居続ける方法はなかった。

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サーヤ特番でお話を聞いてどうしても描きたくなりました