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waku
「今日からバイトの新人ちゃんね〜」
店長の声でみんな集まる。
そこにいたのは俺がずっと会いたかった人だった。
まだ話したこともないのに俺が一目惚れした人。
「今日からよろしくお願いします。」
と言ってしっかりお辞儀する彼女。
彼女の方をずっと見ていると彼女が体を起こしたときに目が合う。
そして目線がずっと外れない。
「はい！じゃあ今日も頑張ってくよ〜」
この店長の声で我に返る。
でも俺の体は声をかけずにはいられなかった。
『ね、黒ちゃんと同じクラスのAちゃんだよね、』
「へ、」
なるべく平然を装って、、
こんなこと聞かなくても分かってるけど。
「湧先輩、私のことなんで知ってるんですか、？」
湧先輩。
初めて彼女から呼ばれた、その声が頭の中をループする。
『黒ちゃんから聞いたわ〜』
聞いたんじゃない、教えてもらったんだ。
『あ、あと俺ら、結構シフト被ってるらしいから』
なんてちょっと適当なこと言ったけど
後からシフト確認したらほんとに週3で被ってた。
こんなん緊張するだろ、
『なんかあったら聞いてね』
Aちゃんの前だけではせめてかっこいい俺でいたい。
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作者名：深田のりゅ | 作成日時：2024年3月9日 17時
