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waku
「でさー、この前ねー、って湧聞いてる？？」
『ん？あーごめん、なに』
「うわ最悪、全然聞いてないじゃん」
俺が先輩なのにしっかりタメ口きいてるこいつは黒田光輝。
「だからー、この前光成がなんもないとこでこけたって！」
『なんだそんな話かよ』
「そんな話ってなに！ちゃんと聞いてよ！！」
『聞いてやるからとりあえずお前は敬語使えよ』
「湧先輩めんどくさいですぅ」
『やっぱ今まで通りで大丈夫だわ』
「でさ、そのこけた原因が、好きな子のこと考えてたかららしくて」
『好きな子、』
ふと頭によぎる今日すれ違ったこの顔。
「えなに、わく好きな子いんの！！」
『いや、好きな子っつーか、』
今日すれ違った子の話をした。
覚えてる限りの容姿の情報を伝えた。
「それ俺のクラスの子じゃん。Aちゃんって言うの」
『Aちゃん、』
「わく、それってもしかして一目惚れ！」
『そー、なの、か、、』
「あの湧がついに一目惚れね〜」
一目惚れ、か。
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作者名：深田のりゅ | 作成日時：2024年3月9日 17時
