せんぱい。【Waku.M】 (ページ11)

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過ごしたい。ページ11

you

今のクラスになってから初めての席替えが行われた。

新しい席は窓側の後ろから2番目。

これは神席、？

そして隣の席は、

｢Aちゃんよろしくねー！｣

湧先輩と仲がいい黒田くんだ。

黒田くんとは話したことがないわけではなかったので

知らない人じゃなくてよかったー、と安心。

そして私たちは1つの共通の話題でいつも盛り上がる。

" 湧先輩 "

｢この間わくがね、急に俺の家来てさ、｣

彼の話を聞いたら私が話す番。

｢そういえば湧先輩がね、｣

休み時間の間は1歩も席から動かず

ずっと話してるくらいまで仲良くなった。

この席に慣れてきた頃。

『黒ちゃーん？』

また私の好きな声が聞こえてきた。

また今日も私たちは湧先輩の話で盛り上がっていた。

話に夢中になりすぎて黒田くんは先輩に気づいていない。

｢黒田くん、湧先輩呼んでるよ？｣

と声をかけると

｢あ！わくじゃん！｣

先輩が黒田くんと話しているときは話に集中しているので

黒田くんを待ちながら先輩のことを見る。

黒田くんとの話が終わったとき、

先輩と一瞬目があった気がして慌てて目をそらす。

ずっと見てられるけど

やっぱり目合わせるのはハードル高い、！

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