パーフェクトヒロイン。

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「うっわ、」

廊下の電球が切れてることに気づいた

椅子乗ったら手が届くかなって感じだけど

不意に頭をよぎるのは

彼。

国民的アイドルを電球変えるためだけに

呼び出す女、やばいなって思うけど

「会いたいなぁ、、」

そんなこと思ってしまう私

1回そう思うと

なんか、その気になっちゃって

電話までしちゃった。

ついこの間

合鍵まで交換してしまった。

人に依存するのは良くないって

分かってるんだけど

全てを受け止めてくれる彼には

つい甘えてしまう

彼は私のこと

どう思ってるんだろう

多忙な彼の負担になっていないだろうか

彼はどこまでも優しいけど

その優しさに甘え続けてちゃダメなんだよね

強く生きなくちゃ

とりあえず

明日は彼に会えるんだし

今日は精神を安定させて

眠る！！！！

薬で眠る！！！

薬に頼ってる間はアイドルに戻れないよって

病院の先生に言われたけど

まあいいや

錠剤を取り出して

コップに水を注ぐ

まだ20時

少し早いけど

おやすみ世界

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「ん、、、」

朝、、、？

睡眠剤に頼ったから

めっちゃ爆睡してた〜、幸せ

今日は非常にメンタルが前向きで

体が軽い

んだけど、

「えっ？！？！きゃぁっ？！！！」

「ん、、、」

私のベッドに誰かいる

なになになになに

「ん、、おはよぉ、、Aちゃん」

「うそ、、」

平野さん、、

え、待って

私寝起きやで、、どすっぴんやん、、

「え、なんで？え？？？」

「今日、会う約束してたじゃん」

「いや、なんでベッドにいるんですか！」

「起こしたのに、全然起きなかったんだもん」

こいつ、、、笑

あぁ、もう10時だったんだ

どんだけ寝るねん私

「朝ご飯食べるでしょ、俺なんか作る」

不覚にも

ベッドの中で目が合った彼に

キュンとしてしまった


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