パーフェクトヒロイン。

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「Aっっっ！！！！」

「あ、ミナミ 笑」

「あ、じゃないから！！！

ねえ、心配したんだよ？大丈夫？ねぇ？」

「ごめんごめん笑」

今から本番だというのに

泣きそうな顔してるミナミちゃん

私のせいで、申し訳ない

「彼に会って、落ち着いた

だから、大丈夫」

「うっわ、、笑」

意味深に笑うミナミとともに

ステージの方まで私は歩いていく

そして

「A、手いい匂いする」

「でしょ？」

紫耀と別れて

自分の楽屋に戻ろうとした時

「A、ちょっと待って」

彼は私を呼び止めて

「手出して」

「手？」

彼は私の手のひらに

ハンドクリームを塗ってくれた

「俺とおそろい」

「、、、ガチの匂わせじゃん、笑」

「はやく週刊誌に見つかりたい」

「バカなの？笑」

「こんなに可愛い彼女がいて、世間に公表したくない男がどこにいるの」

ここまで私に愛を注いでくれる人がこの世に存在するなんて

本当に不思議

「「「よろしくお願いしまーす！」」」

本番

久しぶりにステージからみる景色は

とてもとても輝いてた

「たっだいまー！！！」

今日はよく働きました、ガチで。

さすがにお菓子食べてもいいかな？いいよね？

なんて思いながら帰宅

「あ、おかえり、A」

「え、ちょっと！なに！ぐちゃぐちゃじゃん！」

もう家には紫耀がいたけど

部屋が信じられないくらい散らかってる

「なに？泥棒でも入った？」

「ごめんごめん、これ、探してた」

「わ、、」

彼の手の中で光る紫色のダイヤモンド

「本当に、なくさないでもらっていいですか？笑」

「すいません、笑」

「よく平気な顔でステージ立ってたね笑

直前まで半泣きだったのに笑」

「うわ！なんでそういうこと言うの？！」

「ふふっ笑 嘘だよ

お疲れ様、よく頑張ったね」

彼はぎゅっと私を抱きしめて

ネックレスを付けてくれた

「やっぱり私、、紫耀がいないと何もできない、、」

自分では

完全回復したつもりでいたけど

今日だって、紫耀がいなきゃ

たぶん、ステージに立ててない

「いいじゃん別に」

「良くない、、」

「俺がいれば、何でもできるってことでしょ？

俺は、ずっとAのそばにいるんだもん

だから、大丈夫」

「ん、、」

泣いてしまう泣いてしまう

もう一生分泣いたのに、また泣いてしまう

「なんでそんなに優しいの、、」

「好きだからに決まってる」

幸せすぎるよ私

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