御曹司系アイドル。

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｢え！それ俺も知ってる！｣

廉くんは私と同じ人種なのだなぁと

つくづく思う

はるに話しても決して伝わらないような

話でも

廉くんは共感してくれる

｢やっぱりAちゃんと話合うわ〜｣

完璧なテーブルマナーで

五つ星のフレンチを食す自担

強すぎるなぁ、、

｢今度、Aちゃんの部屋行きたい｣

｢へ？！｣

｢部屋 笑｣

｢え、え、え、恥ずかしい！笑｣

｢いいやん、俺ら付き合ってるんやし｣

はい、死。

なんでそんなことサラッと言えるん？なんで？

｢そうだったね、、笑｣

｢なんでそんな嫌そうな顔するん笑

俺が彼氏じゃ不満？｣

｢え、え、え、

とんでもない！！！｣

とれそうなくらい首を振る私を見て

廉くんは笑った

｢このままいったら、

たぶん俺とAちゃんは結婚することになると思う｣

｢え｣

突然の現実を全くもって受け止められない

｢け、、っこん、、｣

｢そう｣

廉くんは

私なんかより

色々考えてて

大人だ

昔から、神楽木家に生まれた運命を受け止めて

自由な恋愛はできないと認識してたけど

やっぱり女の子たるもの、結婚には少なからず

憧れを抱いてて

その憧れがこんな形で身に迫ってるなんて

信じられない

｢俺は、、できる限り、Aちゃんを幸せにしたいと思ってる｣

綺麗な顔で見つめられて

卒倒しそうになった

｢でも、正直、Aちゃんのことを好きになる自信も、Aちゃんに好かれる自信もない｣

え、すでに私は好きですけども、、

｢だから、もっとAちゃんのこと、教えて？｣

めまいする

イケメンすぎてめまいする

私のことをプリンセスと呼ぶのではなく

廉くんをプリンスと呼ぶべきなのでは？

いや、廉くんはキングか

えええ、今そんなことどうでもいい

御曹司にこんなThe 普通の女の子 みたいな一面見せられない

このままずっとプリンセスの仮面を被ったまま

廉くんと一生一緒に生きていくの？

そんなことできない

でも、仮面を外したら嫌われてしまう

わかんない、わかんないよ

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