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走った
ほとんどタクシーでしか移動なんてしないのに
走った
限界だった
我ながら見事な逃走劇
行くあてなんてないけど
走るしかなかった
｢廉、、｣
いつの間にか
彼の別荘の前に来ていた時
あぁ、私を守ってくれるのは
彼しかいないのだと思った
｢んー？｣
無理に何も聞くことなく
優しい顔で微笑んでくれる彼は
やっぱり私の味方だ
｢なれなかった｣
｢なにに？｣
｢周りが求める完璧な私に｣
完璧なフリはできるけど
それは仮面を被った私
本物のプリンセスには
なれなかった
｢そっかぁ｣
それだけ言って、
抱きしめてくれる彼は
王子様だ
「おじさんにね、、完璧な私が好きって、、
でも私、、そんな、、」
「大丈夫
俺はAそのものが好きやから」
私が求めていた言葉
彼は全部お見通し
「ずっと我慢してた？」
「してた、、ストレスで胃に穴開きそうと思ってた、、」
廉に心配されたくなくて
気丈に振舞ってたけど
全然、無理でした
「ごめん」
そう呟きながら
彼はまた私のことを強く抱いた
「廉、、嫉妬ばっかり、、笑」
「ふふっ笑
ごめんな
でも俺も、限界で、車買い換えた」
「え、、この前買ったばっかりじゃん
現金で、？笑」
「当たり前 笑」
会社が不安定だというのに
気分で外車をキャッシュで買っちゃうあたり
世間知らずの王子様 笑
昔から
大した苦労もせず
姫やら王子やらと言われ続けて育ったから
本当に生きるのが下手な私たち
でも、
「俺、決めたわ」
「え、、？」
「この手で会社を立て直して
Aもゲットする」
彼はやっぱり
お父さん譲りのやり手社長だ
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わーぉ(プロフ) - すごく面白かったです！廉くん素敵です！楽しく読まさせていただきました！ありがとうございます！ (2021年1月30日 17時) (
レス) id: 88cbea371f (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - お忙しい中の更新ありがとうございます。afterstoryとかも見れたら嬉しいです。 (2020年6月11日 7時) (レス) id: bd9f1b8fb3 (このIDを非表示/違反報告)
〇〇(プロフ) - 更新待ってます (2020年3月14日 18時) (レス) id: e16e3d990a (このIDを非表示/違反報告)
○○(プロフ) - はじめまして！とても面白いです！ほかの作品も面白かったです！更新待ってます！ (2020年3月13日 13時) (レス) id: fccc3ae46c (このIDを非表示/違反報告)
にかけと(プロフ) - 初めまして〜！あー早く続きが見たいです！更新待ってます！！ (2020年1月19日 0時) (レス) id: c7d70b444c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瞳
| 作成日時：2019年12月8日 19時
