御曹司系アイドル。

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はるside

｢なにこれ、、えぇー、、｣

ライトなBGMが流れるファミレス

フランス語と格闘する私

｢こんな単語見たことないって、、｣

Aのいじわる

｢ごめん、今日茶道だから｣

A様がいないと、乗り切れないのに、、

｢えーっと、、｣

辞書をフル稼働させて必死の私

｢あーー、、もう｣

大量の資料が机から滑り落ちた

｢なに、、してるん、？、笑｣

｢え｣

資料をかきあつめる不憫な私に声をかけてきたのは

｢れ、、廉くん、、｣

彫刻ですか？っていうレベルの整った顔

親友の元カレ

｢頑張ってるな｣

｢恥ずかしい、、笑｣

Aと同じようなお金持ち特有の

余裕のオーラを醸し出してる

さすが、御曹司

｢手伝ったろか？笑｣

｢神、、、｣

指でなぞるだけでフランス文学を

読み進めていく永瀬廉強すぎるし

こんな姿、ファンがみたら卒倒する

死ぬ

｢なに、？笑｣

｢え？｣

｢今俺のことかっこいいと思ってたやろ笑｣

え、え、え

え、なに？え？

こんなイケメンで

お金持ちで、ハイスペックで

リアル王子なのに

リア恋枠と言われる理由は

こういうところなのかと、1人で納得してしまう

｢思って、、た｣

｢素直でよろしい笑｣

｢えぇ、、好き、、｣

心の声が抑えきれない

｢ふっ笑

はるちゃんは紫耀のファンって聞いたけど笑｣

｢降ります、、はい｣

｢ははっ笑 紫耀が泣く 笑｣

会話をしながらでも

フランス語を訳していくの、強すぎやろ、、

｢今日Aは？｣

｢へ｣

目線は手元のフランス語のまま

まるで

今日のご飯なに？

と聞くテンションで

尋ねてくる

｢あ、茶道のお稽古行ってるよ｣

｢茶道、、？｣

｢廉くんに負けて悔しかったみたい笑

廉くんと別れてから、茶道ばっかり

ほんと、プリンセス、変わり者だよね笑｣

｢ふふっ笑

相変わらず、可愛い｣

少し切なそうに笑うのは

彼がまだAのことを愛しているからだろう

｢会いたい？｣

｢え、あぁ、、会いたいかな、会えるなら｣

廉のこと、好きじゃない

と、言い切ってしまうあまのじゃくのAとは

まるで、対照的

お人好しな庶民の私は

どうしようもないこの2人の恋愛が

どうか上手くいくように、世話を焼きたくなる。

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