パーフェクトヒロイン。After Story

秘密 ページ10

〇秘密
「A、おつかれ」

「んー、、、あ、ミナミ、おつかれぇ」

眠すぎてわろてる、わろてる

今、グループのメンバーが数人出る系の連ドラの撮影中

演出の都合かなんかで、待ち時間が非常に長い

まあ空き時間にゆっくりできるし

ミナミいるし、いいんだけどね。

「今日長引きそうだね、、ミナミも一緒に寝よ、、」

「そだね、、寝るかぁ、、」

ダラダラとスマホ触って

寝るか寝ないかの狭間を行ったり来たり

こんな時間も嫌いじゃないけど。

＜ひらのしょう＞

＜ひらのしょう＞

＜ひらのしょう＞

はぁ、彼氏のLINE荒らすくらいしか

やることない。

＜ひらのしょう＞

＜ひらのしょう＞

「あ」

5回打ったところで

既読がつく

＜なんですか、しらいしさん

撮影順調？＞

＜一生終わりそうにない＞

＜じゃあ、会う？＞

＜は？＞

＜俺隣のスタジオにいるよ＞

えっっ

早く言えよバカ！

「ミナミ、私外の空気吸ってくる」

「んー、気をつけてー」

そっと抜け出して

小走りに廊下を進めば

「A」

一気に眠気が吹き飛ぶ、大好きな人の声

「紫耀！」

「しーっ、笑」

紫耀は笑いながら

少し強引に私を空いてる部屋に連れ込む

秘密の恋感あって楽し！！！

「ちょっとは警戒しなよ、バカ笑」

「だって、会いたかったんだもん」

「暇つぶしでしょ？笑」

「ううん、忙しくても会いたいよ、好きだもん」

珍しく素直に可愛いこと言う私を

紫耀は少し驚きながら見てる

「今、超天真爛漫な女の子の役やってるの」

「ふふっ笑

ずっとその役やってて欲しいな、可愛すぎる」

「紫耀は？」

「俺は、超モテる男の役 笑」

若干ドヤ顔で言ってくるからうざすぎる

冴えない男でもやっとけ！！！！

「はぁ、私、今回キスシーンないのに

紫耀、ラブシーンばっかじゃん」

「まぁ、仕事だからさぁ？」

満更でもない顔してて、ぶっ飛ばしたくなる！

「追加する？キスシーン」

「、、、する」

超モテる男の役だからか

いつもより積極的で、かっこよくて

困っちゃう

彼と向き合って

唇を重ねようとした瞬間

ブーブー

＜A、そろそろ再開するって

今どこ？＞

ミナミからLINE

「残念でしたー、モテ男くん

続きはお家で、ね？」

苦笑いしながら

彼は

「むっ、、ばかっ、！」

私のほっぺをむにってしてから

帰ってく

キラキラふわふわの紫耀も好きだけど

たまにはこういう雰囲気もありだなぁって

しっかりモテ男の沼に入る私でした！完！

END

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