パーフェクトヒロイン。After Story

ひとりよがり 2 ページ6

Aside

「私、、まただめになっちゃうのかな、、」

またお休みするはめになっても知らないよって言葉

さすがに大打撃だった

またあの地獄を味わうのも嫌だし

この状況じゃ、きっと紫耀はそばに居てくれないから

今回はほんとにほんとに人生終わり

「A、最近いっぱい頑張ってるもんね、知ってるよ」

「ミナミぃ、、」

ギューッと抱きしめてくれるから

また涙が出そう

「Aは強くなったから、大丈夫

でも、、私は、平野さんの気持ちも分かる、笑」

「え、、？」

「平野さんは、、薬を飲んだことよりも

相談してくれなかったことに、怒ってるんだと思う

私も、、Aがお休みした時、

なんで頼ってくれなかったのって気持ちと

助けてあげられなかった罪悪感で、ちょっと落ち込んだ！笑」

「ミナミ、、っ泣」

最近仕事に追われて

周りの人のありがたみを忘れかけていた

危うく昔の私に戻るところだった

「ただいま、、あ、」

お仕事を終えて帰宅

玄関を開けた瞬間

目がうるうるしてる紫耀が待ち伏せ

「あの、、紫耀、、」

「ごめん、A

本当に本当にごめん

朝、言いすぎた、本当にごめん」

抱きつきながら

何回も何回も謝ってくれた

元はと言えば私が悪いのに。

「私も、ごめんなさい

めちゃくちゃ反省してる」

「違う、俺が悪いの

Aがしんどいことに、気づいてあげられなくて、ごめん」

私にはもったいないくらい、周りの人達に恵まれてて

なのに、私はすぐその存在を忘れてしまって

本当にバカ

「ご飯食べよ、紫耀」

「うん、、、はぁ、やっぱり朝言いすぎた、、ほんとごめん、、」

紫耀の方がどうにかなっちゃうんじゃないかってくらい

落ち込んでて、逆に申し訳ない

「紫耀、1個聞いていい？」

「うん、？」

「もし、万が一

また私がお休みすることになっても

そばにいてくれる？」

「当たり前じゃん

何があっても絶対ずっとそばにいる」

私の人生、捨てたもんじゃない

もう少し可愛げのあるヒロインになれるように

大好きな彼にたくさんたくさん甘えようと思う

END

線香花火→←ひとりよがり

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す