パーフェクトヒロイン。After Story

12月 ページ32

〇12月
「あ、もう、ちょっと紫耀！」

労働から帰宅しました白石Aです。

ここ最近、ぐっと一気に寒くなって

歌番組のお仕事も増えて

いよいよ年末だなぁって感じ。

私の12月〜年末年始は大型歌番組諸々からのレコ大からの紅白からのCDTVのおなじみの流れで

気持ち切らしたら終わる！頑張る！！！って感じです必死！

さてさて紫耀くんはというと

「紫耀、そんなところで寝ないよ？！」

こたつに入って、机に突っ伏して寝ています。

お疲れなのはものすごく分かるけど

この体勢で朝まで寝たら体痛くなるし

喉まで乾燥しちゃう

「紫耀〜起きよ〜？ご飯食べたー？

お風呂入った？歯磨きした？」

頭皮死ぬかもしれんって本人は心配してるけど

まだまだふわふわの髪をそっと撫でて

優しく呼びかける

しかし、起きる気配なくて草

「そんなイケメンならこれくらい頑張ってくれよ」

思わず漏れた心の声

でもその瞬間

紫耀の口角が分かりやすく上がる

「ねー！起きてるんでしょ！」

「寝てる」

「まあいいけどね

寝てるならこたつの電源切るだけだから」

「ちょっとそれは！勘弁して！」

平野くん、お目覚めです

今日は私の勝ち！

「おはよう、紫耀」

「おはよ、笑」

すっぴんで髪も無造作で

ゆるい部屋着を着てる彼は

完全にオフモード

キラキラアイドルの時とは違う普通の男の子感が

これまた魅力的で、大好き

「疲れてるなら早めにベッド行けばよかったのに」

「え、Aが遅いのが悪いんだからね？

今日早めに帰れるかも〜って言ってから待ってたのに」

「え、すいません、笑」

理不尽だけど、可愛いのでOKですね尊い。

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