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ページ18

とランスに言われ、早速杖を手にしたフィンくんが

フィン「クワイエントス」

と呪文を唱えてみる。

マンドラゴラ「アアアアア」

しかし

フィン「クワイエントス…!」

マンドラゴラ「アアアアア」

フィン「ダメだ…全然泣き止まない……」

まったくと言っていいほどマンドラゴラが泣き止む様子を見せない。

そこに助け舟を出したのは意外にもマッシュだった。

マッシュ「フィンくん。重心が安定してないよ。たいかんがかなり弱いね……杖かしてみて。」

そう言ってフィンくんから杖を借りると

マンドラゴラ「アアアアアアアアア」

と未だ泣き喚くマンドラゴラに近付いて

マッシュ「クワイエントス」

と杖を振ると

マンドラゴラ「ア"ア"アアアアアアアア"ア"アアアアアアアアアアアアアアアアアア」

と何故か悪化した。

フィン(なんか…悪化してない?瞳孔開いてるし…)

もう「ア」がゲシュタルト崩壊を起こしすぎて「ナ」に見えてくる。

ニーア「……フィンくん。もっと魔力を一点に集中させてごらん?」

フィン「えっ?あ…ハイ!」

ニーア「そっと撫でるようなイメージで…ゆっくり魔力を放出して……そう上手。その調子だよ!」

フィンくんが私の言う通りに魔力を放出していく。

この子、要領はいいからちゃんとやればできるタイプの子なんだろうなあ…なんて思いながら見ていたら、マンドラゴラを眠らすことに成功していた。

フィン「!!できた…!できたよニーアさん!!やったあああっ!」

ニーア「おめでとうフィンくん!頑張ったね!」

と言って2人で手を取り合って喜んだ。

しかしその瞬間、何故かフィンくんが顔を真っ赤にしてバッと手を離し

フィン「あっ…ありがとう…ございます…」

とそっぽを向いてしまった。

何故ェ…()

ニーア(てか、そういえばマッシュは?)

と思ってマッシュのいた方を見ると

マンドラゴラ「ア"アアアアアアア"ア"ア"ア"ア"」

フィン/ニーア((メチャクチャ凶暴化しとる…))

マンドラゴラ「ウガアァアア」

そして凶暴化し、更に巨大化したマンドラゴラがマッシュに襲いかかる。

フィン「あ!!危ない!!」

しかし、マッシュはそれをバチィイインと1発。

平手打ちで倒した。

そしてマンドラゴラは皆に見守られながら静かに息を引き取った。()

いや生きてるからね?寝てるだけだからね?by作者

マッシュ「……できた。」

果たしてこれは出来たと言っていいのだろうか。

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作品ジャンル:ギャグ
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作者名:イルカ x他1人 | 作成日時:2024年3月6日 19時

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