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ニーア「一言余計だよどこぞのバレー馬鹿の王様か!」
とツッコんで肘でランスくんを小突いた。
フィン(さすが学年トップクラスの成績を誇るランスくん…それに、そういえばニーアさんも頭いいのか…
2人して非の打ち所がないな…)
ランス「お前らみたいなのがいると寮のイメージを下げかねん。
恥を知れ。」
ニーア「…まったく…ごめんねフィンくん…」
フィン「えっ?あ、はい!(なんでぼくだけ?)」
なんて会話をしていると、マッシュがスッとランスくんの目の前まで歩み寄る。
フィン「え?マッシュくん…?」
ニーア(あーあれは…やる気だな…マッシュ…)
それと同時
マッシュはランスくんが首にかけているロケットを手に取るとその蓋を開けてアンナちゃんの写真をランスくんに見せる。
それを見たランスくんの表情が一変した。
目を見開いたかと思うと、突然謎の力によって後ろに吹っ飛ばされ、壁に激突した。
壁に大きなヒビが入る。
ランス「ぐわぁッ!!」
フィン「なんか自分で後ろに飛んだんだけど!!」
ランスくんは口から血を吐きながら
ランス(と……尊いの…飛び出し注意だぜ。それは…
やんごとなし…)
というオタク的思考をしたのち倒れた。
フィン(1人で何かやってる…)
マッシュ「……」
とりあえず私は倒れたランスくんに合掌しておいた。
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そして場面はキッチンに移る。
ランス「今回の課題で使うのはこいつだ。」
先程の茶番は一体何だったのだろう。
ランス「マンドラゴラだ。」
と言ってランスくんは大根に手足が生えて顔が付いたみたいな謎の生物(植物?)を 掴んでこちらに見せる。
マンドラゴラ「イア〜〜〜〜〜〜」
イア〜って泣く奴とか初めて見た。()
ランス「こいつを泣き止ませれば、万能に使える魔法役の素材になる。」
マッシュ「あーまた魔法を使うやつか。」
フィン「『また』!?いやここそういう学校だけど!?」
ニーア(マッシュ…本当に魔法が使えないこと隠す気あるのかな…)
ランス「まずはオレが手本を見せる。」
そう言って杖を手にすると
ランス「クワイエントス」
と唱えて杖を振った。
すると
マンドラゴラ「アアアアアアアア」
と泣き喚いていたマンドラゴラが淡い光に包まれて
マンドラゴラ「アアア……アア……………」
あっという間に泣き止んで、眠ってしまった。
ニーア(手際いいな…さすが天才…)
ランス「やってみろ。」
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作者名:イルカ x他1人 | 作成日時:2024年3月6日 19時