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アンナ「でもアタシは、お兄ちゃんのそういう不器用で優しいところ、大好きだよ!」

妹の言葉が脳裏をよぎった。

ランスさんはしばらく下を向いていたが

ランス「…フッ

しらけた。オレは帰る。お前の言う通りやめにしよう。」

と言って顔を上げた。

ランス「……が、

これはオレが持ちかけた賭けだ。受けとれ。」

そう言ってマッシュに向けて銀の級硬貨(コイン)を1枚投げた。

マッシュがそれを見事にキャッチすると、ランスさんはマッシュに背を向けて歩き出した。

マッシュ「……もしちゃんとやりあってたら、どうなってたんだろう…」

という呟きは

フィン「怖かったよ〜!」

トム「お前はやる奴だと信じてたぞオレは!!」

レモン「マッシュく〜ん!」

マッシュにたかる3人によって掻き消された。

ニーア「……。(寮に帰ってから開ければよかったかもね)」

とマッシュを遠い目で見ていると、マッシュと目が合いそうになる。

面倒くさいことに巻き込まれたくないため、私は目をすぐさま逸らした。

マッシュの「この薄情者。」という声が聞こえたが無視する。

目を逸らした先に、ランスさんの後ろ姿が見えた。

その背中は、最初に感じられた迷いや悩みが、今はすっかり断ち切られて、清々しいように私には見えた。

ニーア「…ふふ。」

めでたしめでたし…かな。

第9話 マッシュ・バーンデットとお兄ちゃん

 完

to be continued…

《ひとこと》
いよいよ次回は第10話!
いやー…この話もついに2分の1成人かぁ…(は
次回はあの泣き声を聞いちゃいけないアレの調合法が!?
お楽しみにー!!
今回も妖怪ウォッチのBGM聴きながら書きました!
いい感じにノれて楽しいから作業が捗る捗るゥ!

第10話 マッシュ・バーンデットと魔法薬学の課題→←・



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作品ジャンル:ギャグ
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作者名:イルカ x他1人 | 作成日時:2024年3月6日 19時

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