第9話 マッシュ・バーンデットとお兄ちゃん ページ11
《一線魔導師》
顔のアザの本数が1本の者を指す。
この世界のほとんどの者が一線魔導師に相当する。
しかし、希に複数のアザを有する者がいる。
この世界では、アザの本数がその者の魔力量に比例し増えていく。
《二線魔導師》
10万人に1人の割合でこの世界に存在する。
魔法に選ばれし存在である。
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マッシュがまたランスさんに向かって走っていく。
そこでランスさんは杖を構えて呪文を唱える。
ランス「グラビオル」
またもやマッシュは叩きつけられそうになるも、ダンと足の裏でしっかりと踏みとどまる。
そして、強い重力がかかっているにも関わらず、強烈な殴りをお見舞いした。
ランス(なっ…コイツ…さっきより速く…！)
拳が掠ったのか、ランスの頬が切れ血が伝う。
それと同時に思い切り後ずさった際、首にかけていたロケットを落としてしまう。
それがマッシュの足元に飛んできた。
マッシュ「ん？なんだこれ。」
気になったマッシュがそれを拾い上げて蓋を開けてみると
マッシュ「…！」
そこにはランスさんと同じ水色のロングで、可愛らしい笑顔を見せる小さな女の子が写っていた。
その写真を見たマッシュは絶句する。
マッシュ「……ろ、ろろろろ…
ロリコンだ…この人」
と、マッシュが冷や汗を流してみるからに驚いている顔をしていた。
ニーア(マッシュって驚けたんだ…)
なんて失礼な事を思ってしまう。
マッシュ「警察呼ばなきゃ。犯罪者だ…」
ランス「違う。」
マッシュ「じゃあ犯罪者予備軍」
ランス「違うと言ってるだろ。オレはロリコンじゃない。
シスコンだ。」
ビシッと言い切られてしまったランスさんの驚くべき事実。
いや…もしかしたらワンチャンギャップ萌え…とも考えたが、ギャップ萌えで許せる域を完全に超えている気がした。
マッシュ「……その感じで？」
マッシュも、見た目や立ち振る舞いとのギャップを感じて首を傾げた。
ランス「返せ。」
マッシュ「あ…ハイ。」
唖然としていると、ランスさんから返せと言われたため、マッシュは手にしたロケットをランスさんに投げ返した。
ランスさんはそれを見事にキャッチしてみせると
ランス「フン…時にキノコ頭。
この世で1番尊いものとはなんだ。」
と訳の分からない質問をしてきた。
マッシュ「えっ、そんな急に…」
そういえば試験でもそんな質問されたな。逃げたけど。
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作者名：イルカ x他1人 | 作成日時：2024年3月6日 19時
