第7話 マッシュ・バーンデットと箒の競技 ページ1
晴天の昼下がり。
イーストン魔法学校では白熱したドゥエロの試合が行われていた。
「今シーズン初めての試合は、アドラ寮対レアン寮!早速白熱しております!」
実況の声と、観客たちの声援が会場を包み込む。
すると、応援していたうちの1人がふと下を見て
「ん?なんだアイツ」
と疑問の声をあげた。
それを皮切りに、多くの人がそれに気がついていく。
そしてほとんど全員がホウキに跨ったまま飛ぼうとしない、マッシュを見ていた。
「全然飛ぶ気配がないぞ?」
マッシュ「……いやだから、ホウキに乗れないのに僕…」
とマッシュが呟いた。
事の発端は前日。
マッシュ「シュークリーム作りは生地の温度を下げない事に命をかけるんだ。」
フィン「へぇ〜…そうなんだ…」
ニーア「独学でよくそこまで勉強したね…」
と私たちはマッシュ、フィンくん、そして私といういつものメンバーで話をしながら廊下を歩いていると
?「そこのキノコ頭くん!」
と背後から誰かに声をかけられる。
振り返ると
?「ぜひアドラ寮の代表として、ドゥエロに出てくれないか?そして燃え尽きよう。この人生という名の人生を!!」
と暑苦しい男…トム・ノエルズがいた。
すると
「キャアアアアアアアア!去年ドゥエロで年間MVPのトム様よ!!」
「スポーツマンらしくてあの暑苦しさも逆にいいのよね!!」
という黄色い歓声が聞こえてきた。
ニーア(へぇ〜…そんなイケメンポジなんだ…この人…ん、そういや、イケメンポジといえば…)
私はあの時助けたシスコンのニ線魔導士のことを思い出していた。
ニーア(今、どこで何してるのかな…)
なんて思っていると、今度は冷ややかな声で
「それに比べて、何あの髪型…菌類じゃん。」
「漂う陰の気ね…家でダンゴムシ飼ってそう…」
とマッシュの悪口が聞こえてくる。
ニーア(ッ、すぅー…●す。マッシュの悪口言いよって…絶対殺●…!あとダンゴムシを悪口に使ってやるな!全国のダンゴムシに謝れ!!!)
なんか最後ズレてね?by作者
後ろの女子たちの言葉に少し傷ついたのか俯いて、顔を上げると
マッシュ「ドゥエロってなんですか?人生という名の人生ってなに…」
と私も気になっていたことを聞く。
トム「あぁ!ホウキを使う球技さ!魔法界一の人気スポーツさ!」
といちいち声がデカい。得意ではないこのタイプ…決して。()
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作者名:イルカ x他1人 | 作成日時:2024年3月6日 19時