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ウォールバーグは次の質問に移る。
ウォールバーグ「迷路の試験で時間がないのに女の子を助けたのは本当かね?」
マッシュ「まあ一応。」
ウォールバーグ「なぜじゃね。君がわざわざ不合格のリスクをとったのは。」
その質問にマッシュは考える素振りすら見せず淡々と答えた。
マッシュ「なんだか、後悔しそうだったんで。」
ウォールバーグ「フォフォフォフォ、君はどうやら後先をあまり考えないタイプらしい。
もしスフィンクスが君より強かったり、壁を壊さなかったらとは考えなかったのかな?」
マッシュ「まあ、考えたところでやるしかないんで。」
ウォールバーグ「フォフォフォフォ、非常に面白い。」
相も変わらずに話すマッシュの反応にウォールバーグは楽しそうに笑い声をあげる。
しかし
ウォールバーグ「じゃが、その答えは君がまだ世界を全く知らないから言えることじゃ。君より強い者はこの世にゴマンとおる…」
と言い聞かせるように重く言葉を紡いでいく。
ウォールバーグ「君より圧倒的に強い存在が立ちはだかった時、果たして同じような行動がとれるかな?
例えばそれが…」
とウォールバーグが言ったところで、ザワッと室内に風が吹く。
ウォールバーグ「ワシだとしても?」
マッシュの目の前に、身体中に口がある黒い大きな人型の化け物と、拘束されている奇妙な人形が現れた。
(なんて圧倒的な魔力…!!息がつまりそうだ…!!しかも、この魔法は…)
黒い化け物がキリキリとハンドルを回すと、ナイフの刃先が動かない人形に迫る。
マッシュ「なんだこれ。」
と化け物を見上げながらマッシュは真顔で呟いた。
ウォールバーグがこの魔法の説明を始める。
ウォールバーグ「この魔法は対象者の一番大切な者の魂を人形に移すことができるんじゃ。この国じゃワシしか使えない古代魔法じゃ。
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一方試験会場では
ニーアが、力が抜けたようにがくんと頭を垂れ、そのまま倒れた。
レモン「えっ…ニーアさん?…ニーアさん!しっかりしてください!ニーアさん!!」
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ウォールバーグ「もちろんそれだけでない。魂の移った人形にナイフを突き刺せば
その者はもう帰ってこない。」
と言ったところで、ガッと金属に固い物が当たる音がした。
マッシュの拳からボタボタと血が流れ落ちる。
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あやなみ。(プロフ) - イルカさん» 遅くなりごめんなさい!!ありがとうございます!イルカさんのボードに返事送りました!ボード返事待ってます! (4月14日 15時) (レス) id: a35c692ff9 (このIDを非表示/違反報告)
イルカ(プロフ) - あやなみ。さん» いいんですか!ありがとうございます!ぜひお願いします! (3月22日 16時) (レス) id: 6fba0695af (このIDを非表示/違反報告)
あやなみ。(プロフ) - イルカさん» こんにちは、とても面白いです!もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか?これからも更新応援してます! (3月21日 15時) (レス) @page50 id: 861062e758 (このIDを非表示/違反報告)
イルカ(プロフ) - 皆様ノリ良すぎ…なんか後ろをちょこちょこついてくる雛みたいでかわ…//(なんか失礼) (3月1日 21時) (レス) id: d56883c9cd (このIDを非表示/違反報告)
Mentaiko(プロフ) - シャーペンの端さん» ウェェア( ˙-˙ ) (2月29日 5時) (レス) @page34 id: de84221f17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:イルカ x他1人 | 作成日時:2024年2月17日 22時