第2.5話 ニーア・シトロンと闇の深い試験(☆) ページ23
ルッチ先生が地面から出した椅子に腰掛け、答案用紙を見た。
すると、文字がワサワサと動いている。
ニーア(うげっ…見る人によっては吐き気をもよおしそうな光景ですな…)
多分文字の動きを止める事がこの試験の合格条件なのだろう。
すると、マッシュがもう答案用紙を提出している、ちらっとマッシュが座っていたところを見ると、羽ペンが折れていた。
ニーア「(…なるほど、ペンを折ることで文字を脅して動きを止めたのか…なら、私も…!)ふん…ぬぬぬっ…!」
ペンを折ろうと両端に手をかけて力を入れるも、全然折れない。
少し曲がる様子もない。
当然だろう。私は魔力も無けりゃ、筋力も無い。
このままじゃ…入学できない。
マッシュの手伝いができない…役に立てない…
マッシュの役に立つことは、私にとっての存在意義。それが出来なくなってしまうのかと思うと、自然と涙が溢れてきた。
ニーア(嫌っ…そんなの…絶対に嫌…!)
涙を乱暴に拭ってふと答案用紙を見ると、文字が綺麗に整列していた。
ニーア(えっ…なんで…)
そう思っていると、声が聞こえてきた。
《嬢ちゃん。泣かないでくれ。オレに女を泣かせるシュミはねぇ》
どうやら、この声は私にしか聞こえてないらしい。
ニーア(もしかして…文字が…?)
《嗚呼そうだ。君は心が綺麗だから、こうしてオレたちの声を聞く事ができているのさ。》
ニーア(…どうして、急に止まってくれたんですか…?)
と聞くと、文字はおどけたように
《おいおい。さっきも言ったが、オレに女を泣かせるシュミはない。嬢ちゃんは泣いてる顔も綺麗だが、笑顔の方が100倍素敵だぜ?》
その言葉を聞いた途端、トゥンク…と胸が高鳴ったのを感じた。
《さあ、早くこれを持って行きな。》
ニーア「は、はい!ありがとうございます!」
そう言って私はルッチ先生の元へ走っていった。
こうして、私は1次試験を突破した。
…いや何コレ。by作者
次に2次試験だが…ここの説明は2話でなんやかんやで済ませてたし、ここでもなんやかんやで済ませようと思う。
ただ、マッシュよりかは断然苦戦した。
次に最終試験。
迷路だ。
マッシュとはぐれた後、適当に歩き回っていると、黄色の髪色をした女の子がルッチ先生と話しているのを見かけた。
ルッチ「キノコ頭のガキと白髪の女を足止めしろ。そうすればお前は合格させてやる。」
レモン「は、はい…」
諸事情に関する話を省けば、こんな話をしていた。
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あやなみ。(プロフ) - イルカさん» 遅くなりごめんなさい!!ありがとうございます!イルカさんのボードに返事送りました!ボード返事待ってます! (4月14日 15時) (レス) id: a35c692ff9 (このIDを非表示/違反報告)
イルカ(プロフ) - あやなみ。さん» いいんですか!ありがとうございます!ぜひお願いします! (3月22日 16時) (レス) id: 6fba0695af (このIDを非表示/違反報告)
あやなみ。(プロフ) - イルカさん» こんにちは、とても面白いです!もしよろしければ一緒にボードで会話しませんか?これからも更新応援してます! (3月21日 15時) (レス) @page50 id: 861062e758 (このIDを非表示/違反報告)
イルカ(プロフ) - 皆様ノリ良すぎ…なんか後ろをちょこちょこついてくる雛みたいでかわ…//(なんか失礼) (3月1日 21時) (レス) id: d56883c9cd (このIDを非表示/違反報告)
Mentaiko(プロフ) - シャーペンの端さん» ウェェア( ˙-˙ ) (2月29日 5時) (レス) @page34 id: de84221f17 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:イルカ x他1人 | 作成日時:2024年2月17日 22時