死にたい少女と吸血鬼 (ページ2)

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出会いページ2

視点＊クロ

少女と出会ったのは森の中だった。

その日オレは森を散歩していた。
街に行けば大騒ぎになるので他にやることがないのだ。

ク「…生きづらい世の中になったなー…」

赤い瞳を持っているだけで人々は畏怖の目で見る。
酷いところでは迫害され、最悪殺される場合もあるようだ。
動物でも赤い瞳を持っている生き物は全て同じ扱いを受ける。

ク「…はぁ…めんどくせー…」

しばらく歩いて行くと…

ガサり、茂みが揺れた。

動物かなにかだと思ってたが、そこから出てきたのは女の子だった。

ク「…なんでこんな所に人間が…」

白髪に赤い瞳を持つ、不思議な少女だった。

…赤い瞳っつー事は…誰かのサブクラスか…?

じっと観察していると、少女は微かに目を見開いた。
かと思うとオレの側まで歩み寄ってきた。

ク「…な、なんだよ」

少し後ずさりしながら問いかける。
次に少女が口に出したのは衝撃の言葉

貴「あの、どうやったら死ねますか?」

ク「…は…?」

少女の目からして、からかっている風ではない。
ただ純粋に、少女は死ぬ方法をオレに問いかけている。
そして、少しも瞳を揺らすことなくオレからの答えを待っている。

ク「…これはまた…めんどくせーのが…」