02 手紙 ページ3
まぶたを上げると白い天井だった
体のいたるところに違和感を覚える。どうやら包帯が巻かれているようだ
腕には点滴がしてあって、服装は病院服になっている
死.んでなかったんだ私
起き上がると、少し痛みを感じる。気にせず周りを確認すると、母がいた
最初驚いた顔をしていたがだんだん安心した顔になって、よかった…と言っていた
母の目には涙がうっすらみえた
「ただいま、お母さん」
というと、おかえりと、返してくれる
何気ない会話だが私にはとても嬉しかった
そのあとお医者様を呼んで、聴診器をあてられた
心臓に問題はないようだった
ただ、心臓にはなかったが足は結構無理をしていたらしく、もう動くことはないらしい。これからは車椅子生活をしなければならないと言われた
それから手続きをしたいとのことで母とお医者様が出て行った
「ほんとだ足の感覚ないや」
言われてみると気付くもので動かそうとしてもほんとに動かなかった少し悲しいような気がした
だからといって後悔はしていない
そいえば私がかばった子は無事だろうかあとで聞いてみよう
数分経って母が帰ってきた
「お母さん出久のご飯作るから一回帰るね。ごめんね。夜にはまた来るから」
「わかった。無理して来なくてもいいよ。忙しいんでしょ？」
少し考えて母が言った
「ごめんね、ありがとう。明日の朝には来るから」
そんなに気を使わなくていいのに。
支度が終わったのか母が、じゃあいくね。と去っていく
私は思い出し、母に話しかけた。
「あ、お母さん!あの子無事？」
思い出したように母はカバンから一枚の手紙を取り出して私に渡した
「無事よ。あなたのおかげでかすり傷で済んだって、これその子からの手紙だそうよ」
そう言ってお母さんは病室を後にした
手紙…もらったの何年ぶりだろう小さい頃よく書いてたな
思い出しながら手紙の封を開ける。おそらく一生懸命書いたのだろう。解読に少し時間がかかった。
おねえちゃんへ
たすけてくれてありがとう。
おねえちゃんは、ぼくのひーろーです
そう書いてあった
そっか私ヒーローになれたんだ
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 50人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ヒロアカ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ねこまる(プロフ) - faiさん» そう言っていただけると嬉しいです！更新頑張ります (2017年10月16日 18時) (
レス) id: 5e0cfe2bff (このIDを非表示/違反報告)
ねこまる(プロフ) - 雷牙さん» ありがとうございます！頑張ります (2017年10月16日 18時) (レス) id: 5e0cfe2bff (このIDを非表示/違反報告)
fai - めっちゃ泣けました…更新頑張って下さいっ！(´;ω;｀) (2017年10月13日 4時) (レス) id: 77a8d57a5d (このIDを非表示/違反報告)
雷牙 - 更新頑張ってください (2017年10月12日 20時) (レス) id: e8ca574508 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ねこまる | 作成日時：2017年10月10日 19時
