01 ヒーロー ページ2
なんで私仕事してたんだっけ
気づけば忘れてしまっていた。最初は意地でも認めてもらうように頑張ってた
いつからだっけ仕事が嫌になったの
いつからだっけ自分に自信が持てなくなったの
そんなのもう忘れた
私は自分が嫌いになってしまったし
他の人は私を見なくなった
…いっそ全て無くしてしまいたい
「辞表…出そうかな」
自分が思っていたより私は強い人間じゃなかったみたい。せっかく入れた会社だからこれは最後の手段に使うつもりだったんだけどな…
実家に帰ろう。辞表も書いて出そう
きっと私はもうここにいられるほど強くない
私は辞表をだした。
「すいません。ご迷惑をお掛けしますがやめさせていただきます」
「おーそうか、寂しくなるな」
そんなこと微塵も思ってないくせに
私は逃げるように会社を出た。
これでまたゼロに戻った…のかな…
「帰ろ」
そう言ってそそくさと電車に向かった
電車には数人しか乗っていなかったので椅子に座ることができた。数分窓の外を見ながらゆれる
目に付いたのは雄英校舎。弟が通っているらしい
私の自慢の弟。緑谷出久
無個性だったけど突然変異で個性が出たっと嬉しそうに電話で話してくれた
私も個性があったらもっと楽しかったのかな…
雄英見るだけ見ようか
やめておこう。虚しくなるだけ…
そう思っていたのだが私はいつのまにか雄英高校の正門前に立っていた
「こう言うとこあるよな…」
と自分に呆れながら高校を見上げる
気づけばもう夕方
「やっぱり虚しいだけだよ…」
私はそう言いまた駅の方へ歩きだした
公園の横を通るとき目の前に転がったボールが飛び出してきた。それを追っていく子供。その先に道路があった
「危ない‼」
誰かがそう叫んだ
体が勝手に動いた。きっと私はヒーローになりたかったんだと思う
諦めたと思っていた
そんなゆめ叶うはずないって
でも、
最後くらいヒーローになってもいいよね
私は子供をかばうように抱きかかえた。
強い衝撃が体を襲う
1回くらい出久の制服姿見たかったな
私の意識はそこで途絶えた
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ねこまる(プロフ) - faiさん» そう言っていただけると嬉しいです！更新頑張ります (2017年10月16日 18時) (
レス) id: 5e0cfe2bff (このIDを非表示/違反報告)
ねこまる(プロフ) - 雷牙さん» ありがとうございます！頑張ります (2017年10月16日 18時) (レス) id: 5e0cfe2bff (このIDを非表示/違反報告)
fai - めっちゃ泣けました…更新頑張って下さいっ！(´;ω;｀) (2017年10月13日 4時) (レス) id: 77a8d57a5d (このIDを非表示/違反報告)
雷牙 - 更新頑張ってください (2017年10月12日 20時) (レス) id: e8ca574508 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねこまる | 作成日時：2017年10月10日 19時
