太陽と向日葵 (ページ33)

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ピンポーンっていうインターフォンの音で目がさめる

最初は眠いし無視してたんだけど、もううるさくて

何回も押してくるんだもん

玲「…はやく開けろよ、おせえな」

「…え、玲於くん？」

寒そうだしとりあえず入って貰って

あったかいお茶を出す

「こんな早くからなに？」

玲「飯、食わして」

「…は？」

玲「だーかーら、飯」

なんだこのわがまま小僧

でも私もご飯食べてなかったし

味噌汁と昨日の残りの肉じゃがとご飯

それだけしかないけどってテーブルに並べた

玲「…へぇ、肉じゃがとか作るんだ」

「ままがね、この前送ってくれて」

玲「あ、お前が作ったわけじゃねえんだ、」

美味い美味いって食べてくれて

すっごい嬉しいんだけど、ひとつ気になるのが

外から来たばっかだからかな、顔が赤くて

これは昨日からだけど咳き込んだりちょっと辛そう

「ねえ、大丈夫？」

玲「ん、ただの風邪だろ」

何回聞いてもこれ

薬は嫌いだから飲まないんだって

ほんと、子供なんだから

玲「…A」

「ん？」

玲「俺今日ここにいていい？」

「私きょう亜嵐くんと…」

玲「わかってるよ、そんなん」

「…いいけど家、近いじゃん」

なんかすごい寂しそうな目、してて

こんなのはじめて

だって私たち、家ちかいのにさ

帰ろうと思えば30秒あれば帰れるのに

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