君 の 声

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起きてからぴったり1時間後

ばかみたいに寒いなかで1人病院に向かう






「…おはようございます」





そう呟いてから心理科の部屋を見回すと

誰もいない



そっか、そうだよな

まだ6時前だし






臣「お、今日は玲於の方が早かったか」


「臣さん！？」


臣「…俺にとってもAは大切だから」






自分の患者じゃなくてもこんなに朝早くに

出勤するなんて本当にすごい人だよ、臣さんは



Aだからってのもあるのかもしれないけど

それでもこんな時間に…





今日はみんないつもより出勤が早くて

外科の方に行ってみるとすでに半分は来ていて






" 312号室の白坂Aちゃん、注意して見ててね "


" 312号室の白坂さん、今のところ安定してます "






外科ではAの名前や情報が飛び交ってて

みんなデータの確認したり

Aのものであろうモニターをじっくり見たり






「…外科ってこんな忙しいんすか、」


臣「でっかい手術するんだからこんなもんだろ」






Aの手術に関わる人たち

外科医から出頭医 助手

麻酔科医など10名ほどが集まって最終確認をする




俺たち心理科は手術には直接関わらないけど

俺はAの担当医

臣さんは俺の上司 Aの元担当医として出席した





" 6時になったので心理科の方は病室へ "





看護師にそう言われて臣さんと病院に向かった







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