スノードロップ

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玲於side



ピコンってラインの通知音で目がさめる

今日一緒に行けない！ってAから

1限入ってねえのかなってひとりでマンションを出た



ハナ「おはよ、見た？」


玲於「…なに？」


ハナ「亜嵐のストーリー」


玲於「…あー今日バタバタしてて見てない」


ハナ「…今日亜嵐も来てないんだよ」



それを聞いて一瞬で嫌な感じがして

急いでインスタ開いた

探さなくても1番左に出てきた亜嵐くんのアイコン


Aと2人で犬のフィルターつけてるやつと

前を歩いてるAが亜嵐くんに呼ばれて振り返るって動画



ハナ「海行ってるみたいねー、この寒い中」


玲於「…馬鹿なんじゃねえの、ふたりして」


ハナ「嫉妬してるくせに。笑」


玲於「…俺もさぼろっかな」


ハナ「でも玲於って結構真面目だよね、そんな見た目してて授業ちゃんと出るし」


玲於「…いやどんな見た目っすか。笑」


ハナ「アクセサリーじゃらじゃらにつけてんじゃん。ここ大学！」


玲於「…大学はね、まあ親に学費出して貰ってるんで」


ハナ「……なんで気づかないかなー、Aも」


玲於「なにが？」


ハナ「…だってさ、Aには玲於じゃん」


玲於「…そうだったらとっくに付き合ってる」



授業終わってすぐ、また携帯開いたら

亜嵐くん、案の定ストーリー載せてて

もぐもぐ一生懸命飯食ってるAの動画

横にスワイプしたらAもストーリー載っけてて

亜嵐くんが撮られてるのに気づいて変な顔してるやつ

Aの楽しそうな笑い声も入ってて



ハナ「…なんて顔してんの」


玲於「…ハナちゃんわかってる？俺片想いしてんの」


ハナ「わかってるけど。笑」


玲於「…デート中か」



今日あいつ帰ってくんのかな

海ってことは遠出っしょ？

…泊まり？



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