19 ページ19
.
Aside
その後すぐに、何事もなかったかのように
いつもの亜嵐くんに戻って
わたしも忘れて、わたしの買い物にも付き合ってもらっちゃって
ご飯まで一緒に食べた
亜嵐「遅くなっちゃったねー、もう真っ暗だ」
A「ほんとだ、さむいね」
亜嵐「さむい？…はい、使って」
A「え、いいよいいよ、亜嵐くんが風邪引いちゃうよ」
はい って差し出された真っ白なマフラー
いいよって返したんだけど、いいからって渡されて
それでも固まってる私に ふはっていつもの笑顔で近づいて来て
私にマフラー、巻いてくれた
触れちゃいそうなくらい、顔と顔、近くて
多分ほんの数秒の事だったと思うんだけど
その数秒が何回も頭の中をループして、消えない
亜嵐「あーもう、また顔真っ赤。笑」
A「…だって、すんごい近かった」
亜嵐「え？笑 ピュアだなーAちゃん！」
A「…やめてよ、からかわないで」
亜嵐「ごめんごめん。笑 あ、もう暗いし送らせて！」
A「いいよ、ここから10分ちょっとだし」
亜嵐「いーのいーの。…玲於と同じとこ、だよね」
A「うん、おんなじ」
亜嵐「高校も一緒だったんでしょ？」
A「うん、クラスも一緒だったし家も近かった」
亜嵐「よく恋愛関係になんないよね、あれだけ近くにいてさ。笑」
A「お兄ちゃんみたいな感じだし。多分向こうもそれくらいにしか思ってないと思う」
亜嵐「そっか、そうだよね、今更…みたいな？笑」
A「うん、そんな感じかな」
マンションの前まで送ってもらって
バイバイって言った時、後ろからA？って声
玲於「…あー、今帰り？」
A「うん、ご飯食べてきた」
玲於「俺は今から」
A「うわ！アイス買ってる！」
玲於「…あげねーよ？」
亜嵐「…じゃ、俺帰るわ！また明日〜」
いつものきらっきらの笑顔で私達に手振って
曲がり角、曲がるまで見送った
機嫌悪そうに、寒そうにしてる玲於くんとエレベーター乗って
A「あ！マフラー返すの忘れた」
玲於「…なに、借りたの？」
A「うん。いいよって言ったんだけど…なんか、巻いてくれた」
玲於「…巻いてくれた？」
A「ちょっとドキッてしちゃったもん。…だってね、めちゃくちゃ近くて、」
玲於「…まって、どうゆう事？」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 381人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆらん(プロフ) - ららさん» コメントありがとうございます！スノードロップ出てきました、、！ (2018年8月11日 0時) (
レス) id: f5d8f99b27 (このIDを非表示/違反報告)
らら - スノードロップ出てきましたね！この花がどう関係していくのか楽しみです。応援してます！ (2018年8月10日 23時) (レス) id: 7f9d02892e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆらん | 作成日時：2018年8月8日 20時
