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Aside
亜嵐「…え、玲於とAちゃんバイト先一緒なの?」
ハナ「一緒にしたの最近でしょ?」
A「うん、2ヶ月前くらいからかな」
玲於「俺が前働いてたとこ、なんか急に潰れて」
A「で、私が紹介したの!」
ハナ「かわいいよねー、あの店。玲於にはちょっと似合わないけど。笑」
玲於「これでも一応頑張ってんだけど。笑」
亜嵐「…へー、どんな店?」
A「カフェ。今度きてよ、本当に可愛いの!」
亜嵐「うん、…2人はシフトよく被んの?」
A「そうなの、でも被った方が一緒に帰れるし、ね?楽しいし」
玲於「…まあね、俺らマンションも一緒だし」
亜嵐「…そっか」
さっきよりなんか、元気なくなっちゃってる亜嵐くん
どうしたの?って聞いたら、いつもの笑顔で
ん?って。大丈夫だよって。
そのあと、亜嵐くんがなんか私に言いかけたんだけど
玲於くんに手、つかまれて
玲於「じゃ、俺らバイトだから」
A「…あ、えっと、また明日ね」
ハナ「え?笑 うん、また明日!」
ハナちゃん、不思議そうな顔してたし
亜嵐くんはなんか、なんとも言えない顔、してて
玲於くんはなんか考えてるみたいだった
A「…ねえ、ちょっと早くない?」
玲於「…そう?いいじゃん、俺らいつもギリギリなんだから」
A「そっか、そうだね」
ゆっくり歩きながらカフェに向かってたら、急に雨降ってきて
いいよって言ったのに 着てたコート私に頭から被せてくれて
ずっと一緒にいる玲於くんなのに
なんだかちょこっと、キュンとした
A「…これじゃあ玲於くんが風邪引いちゃうって」
玲於「俺はいいの」
A「…意味わかんない」
玲於「…ほら、女の子は冷えると良くないんでしょ」
A「…まあそうだけど」
玲於「だったら黙ってそれ被っとけ」
学校出た時から握られたままの手
頭には傘の代わりに玲於くんのコート被さってて
手を繋いだまま、バイト先に駆け込んだ
それと同時にぱっと離された手、なんか寂しくて
じっと見てたら、何見てんだよって
うん、絶対違う
さっきキュンとしたのも
握られたままの手にドキドキしたのも
離された時に寂しかったのも、全部寒いからだ
って訳わかんない理由で丸く収めて、深く考えなかった
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ゆらん(プロフ) - ららさん» コメントありがとうございます!スノードロップ出てきました、、! (2018年8月11日 0時) (レス) id: f5d8f99b27 (このIDを非表示/違反報告)
らら - スノードロップ出てきましたね!この花がどう関係していくのか楽しみです。応援してます! (2018年8月10日 23時) (レス) id: 7f9d02892e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆらん | 作成日時:2018年8月8日 20時