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玲於side





昨日ご飯の約束してからなかなか眠れなかった

楽しみなんだけど、ちょっと強引すぎたかな、とか

Aちゃんは俺のことどうゆう印象なんだろうとか






「…お前、女だとするじゃん?」


隼「…はい?」


「…女ね。そんなに親しくもない彼氏の男友達に2人きりでご飯誘われたらどう思う?」


隼「え、…なんだこいつ、とか思うんじゃない?」


「…やっぱ?」


隼「…もしかして?」


「…やらかしたかも」


隼「え、まって、一応確認ね。…Aちゃん?」


「うん、昨日…電話で」


隼「まってまって、場所変えよ」






俺らの行きつけの居酒屋で

夕方からビール片手に昨日のこと、話す






「…あの子、自分が浮気相手だって知ってた」


隼「…え、なんで?」


「知らねえよ、でも、それでも好きなんだって」


隼「浮気相手だって知ってても、か」


「…言ったんだよ、そんなのやめろって」


隼「…まあね、好きになった人諦めろって言われて簡単に諦める人なんていないから」


「…それで、その、…俺にしない?って」


隼「うわ、だいぶ攻めたね」


「そしたらあの子さ、臣さんのこと裏切れないって言い出してさ、…自分は裏切られてんのに」


隼「…うん、」


「で、とりあえずライン交換したって事」






玲於が可哀想だ!Aちゃんが可哀想だ!って

半泣きになりながら喋る隼

…こりゃだいぶ酔ってんな






「…電話でさ、どうして男の人って浮気するんですかね。って言われてさ、もう俺なんかやばくて」


隼「やばいって?」


「…なんでこの子がこんなに苦しむんだろう、とか思ったら切なくなっちゃって」


隼「…結局好きになっちゃったってこと?」


「…うん、ガチかも」


隼「危ない橋は渡らないとか言ってたくせに」


「ほんとだよな、自分でもびっくりだわ、」


隼「…なあ、引くなら今だよ、まだ間に合う」






隼の声は、怖いくらいに真剣で真っ直ぐだった

自分が何をしようとしてるか、再確認させられたような



でももう手遅れで、どうにもならない

そんなところまで来ていた







「…もうどうにもなんねんだよ、」


隼「それなら俺は応援する、だけど、」


「…わかってる、絶対ばれないようにするから」


隼「…絶対だよ、絶対」






俺たちは、先輩を裏切った

俺なんて、先輩の彼女を奪おうとしてて

それを2人で隠していく、という約束をした



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ゆらん(プロフ) - 玲亜さん» ありがとうございます、待っててください! (2018年2月25日 2時) (レス) id: f5d8f99b27 (このIDを非表示/違反報告)
玲亜(プロフ) - 更新待ってます(><) (2018年2月25日 2時) (レス) id: 57fa1cde7a (このIDを非表示/違反報告)
ゆらん(プロフ) - しをちゃさん» ほんとですか!ありがとうございます( ; ; ) (2018年2月12日 21時) (レス) id: f5d8f99b27 (このIDを非表示/違反報告)
しをちゃ(プロフ) - 続き楽しみにしてます!玲於くんが素敵過ぎて鼻血出ます(o ̄∇ ̄o)♪ (2018年2月12日 21時) (レス) id: 2f52667945 (このIDを非表示/違反報告)
ゆらん(プロフ) - ははりんさん» はじめまして、コメントありがとうございます!! (2018年2月4日 21時) (レス) id: f5d8f99b27 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆらん | 作成日時:2018年1月14日 19時

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