20話 ページ21
「神崎ー、お前も日向たちにレシーブ教えてやってくんね？」
練習も終わりに近付いているころ、菅原さんから声をかけられた
「え？でも、西谷さんが教えてるんですよね？」
「いや、そうなんだけど…」
困った顔で彼らの方を指で指した
「だからよーお前らよー、サッと行ってスっとやってポンだよ」
日向くんたちは首を傾げて頭にはてなを浮かべている。
「な、なるほど…
あー、でも私マネの仕事があるので…」
「そっか！ごめんなあ」
「いえいえ！」
「"旭さんって誰ですか？"」
日向がその言葉を口にした瞬間、ざっと場の空気が固まった気がした
「烏野のエースだ…一応な」
「おれ、エースになりたいんです！」
「あいつまだあんなこと…！」
隣にいた影山が少しだけ顔を顰めた
「そういえばそんなこと言ってたな…
ちっこいナントカになる！とか…」
「"小さな巨人"な」
あそうなんだ…笑
「けどやっぱ憧れといえばエースかあ、エースって響きがもうカッコイイもんなちくしょう
エーススパイカーって花形に比べたらセッターとかリベロパッと見地味だもんな」
ムッとした影山を菅原さんがなだめる
「けどよ、試合中会場が1番ワッと盛り上がるのはどんなすげえスパイクよりスーパーレシーブが出た時だぜ」
わっ、
「わかります！！サーブレシーブにブロックフォロー、誰もいないところに打ったはずなのに気付けばボールは上がっていて、え、今何があったの？って考えている間にもう次のラリーが始まっている！あの興奮はなかなか味わえるものではありません！！(超早口)
…あ。すみません取り乱しました」
興奮して喋ってしまうと、全員がポカン、と私を見た
その中で西谷さんはニッと笑った
「たとえ身長が2mあっても俺はリベロをやる
スパイクが打てなくてもブロックができなくてもボールが床に落ちさえしなければバレーボールは負けない。
そんでそれが1番できるのは、リベロだ」
それから日向くんたちが何やら話していたけれど、私は片付けのためにその場から離れた
守護神の西谷さんが、一応ではあるけれど、戻ってきたんだ…！
あとはエースの旭？さんが戻ってきてくれれば…
どんな人なんだろう
会ってみたいなあ
続く (更新停止中)
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そう - 続き、楽しみにしてます！ (2020年5月2日 16時) (
レス) id: d89abf58ed (このIDを非表示/違反報告)
雫崎 - 滅茶苦茶面白いです。夢主が強いっていいですよね。物凄くこの作品好きです。更新楽しみにしています。 (2020年5月2日 14時) (レス) id: 95e00064c9 (このIDを非表示/違反報告)
かなり - 私、この小説を読んでいたら大好きになりました！こんなに短くてごめんなさい！ここから応援しています！頑張って下さい！！ (2020年5月2日 12時) (レス) id: 698341d95b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：プリン猫 | 作成日時：2020年4月23日 18時
