無表情だけど感情あります【白鳥沢】 (ページ4)

今日:10 hit、昨日:10 hit、合計:26,736 hit

3話ページ4

それから1週間くらいがたっただろうか。

同じクラスの須藤優香はいまだに女子3人から嫌がらせを受けている。

どれも悪質で気持ちの悪いものだが。
特に止めようとも思わない、関係のないことだ。

須藤をいじ.めているのは、神崎を中心とした、中原、藤原の3人だ。
(名前は特に覚えなくてもいいです。神崎はよく出てくるかも…？

昼休み、別クラスで同じ部活の川西太一と共に昼ごはんを食べた。
ご飯を食べ終わり、話しながらなんとなく窓から外を見てみると、体育館からいくつかバレーボールが飛び出してくるのが見えた。

今は雨が降っているため、もちろんボールに雨はかかる。

それでも、誰もそれを取りに行く様子もなかった。

「…太一」

俺たちは仕方なくボールを片しに行くことにした。

…誰だよ、勝手にボール使ってんのは。

体育館に着く前に聞きなれた声が聞こえた。
神崎たちの怒鳴り声。

「なんか言えよっ！」
という声とともにボールが飛んできたので、須藤を的に当てているんだろう。

はあ、とため息をついてまた歩き出すと、あの時のよく通る声が聞こえた。

「なにしてんの」

清原A、だっか。
そいつは濡れているボールをいくつか拾って体育館に入っていった。

「ボール濡れてるじゃん」

またお前かよ、と吐き捨てて神崎たちは出ていった。

ちなみに俺たちは入口の少し手前で立ち止まっている。

「悔しくないの？あんなことされて」